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1030 一問一答は。。。!?

1030 一問一答は。。。!?

もうこれが叫ばれてずいぶん時間が経ちます。『一問一答は必要か!?』という論議。確かに詰め込み教育の代名詞のような扱いを受けた時期もありました。特に中学受験では重箱の隅をつつくような出題も見られました。

恐らく世の中の多くの小中学生・高校生やその保護者様方はこれを耳にしていると思います。結果として『一問一答は今の受験には要らないもの』と解釈されているのではないでしょうか?

確かに近年の傾向として短答問題より記述式問題に主流が変わってきたと言われています。そして学校の授業でも。。。しかしこれ、大きな落とし穴が隠れています。

 

一問一答を軽視した結果、知識が伴わない学習に陥って勉強そのものが構築できないケースが非常に多く見られます。これ、本末転倒だと思うのです。

一問一答、いわゆる知識系の基礎が固まるからこそ記述問題にも対応できる力をつけることができます。そこを端折っていきなり記述問題に取り掛かっても玉砕するのが目に見えています。

また、記述問題と一問一答問題は表裏一体であることもポイントです。つまり『一問一答問題の問題文と答えを逆さまにすれば記述問題である』ことはご存じですよね!?

単語カードの表側に一問一答の問題、そして裏に解答。これがきちんとできるようになったらそれを裏返して使えば立派な記述対策になります。実際はもっと複雑な要素があるのですが、これが記述問題対策の基本です。

 

英単語が分からなくて英文読解は出来ません。漢字が読めず言葉の意味が理解できなければ国語の読解問題も難しいでしょう。数学だって基礎的な計算や定理の整理が出来なくては。。。理科社会も同じです。

特に『理科社会の勉強方法が分からない』という中学生は一問一答の整理から始めてみてください。実はこれが一番の基礎なのです。そしてその奥行きは結構深くまで伸びています。

一問一答は学校の授業で軽視しているから…という中学生もいるかもしれません。しかし高校入試の過去問を見る機会があったら『一問一答で対応できる問題』がどれだけあるか探してみるのもいいかも。。。

 

ここから先は大人の事情ですが。。。2023年度千葉県公立入試98校933件の採点ミスがありました。どの問題にどれだけの採点ミスが…までは公表されていませんが『部分点云々』という記載から見ると記述問題に採点ミスが多いことが窺い知れます。

そう考えると今後しばらくは記述問題は増えない・難解なキーワードをちりばめる高度な記述問題は減るなどの傾向があることも考えられます。恐らくAI採点など根本的な改善がなされない限りこの傾向は続くと思われます。

そう考えると今後の入試短答型・選択型の出題が主流になる可能性だってあるのです。これは私個人の考えですが…

特に中学生の学習においては入試を敏感に分析した学習内容が求められるのではと思います。情報はこの業界で命綱ともなり得るのです。

 

 

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