6月の入試説明会も大きな山場を越えました。今年も各校趣向を凝らした選抜を行います。毎年のように変わる入試、不安ではありますがその分楽しみも大きくなっていきます。

今年の説明会で一番印象に残ったのは幼・小・中併設の私立高校でした。以前入試広報ご担当だった先生が幼稚園の園長先生を経て高校に校長としてお戻りになりました。幼稚園運営で感じたことをお話しになっていました。

「幼稚園の先生方は皆さん快活で園児に目線を併せて下さっている。今でも感謝しています。私のように分からないことだらけの園長もきっちり支えて下さいました。」と感謝の弁。

「ただ一つ、先生方皆さんが口癖のように使っていた言葉はなくした方が良いのではないかと思いました。」「それは何かを言った後の『分かりましたか？』です。」

「元気にあいさつしましょう。分かりましたか？」「みんな仲良くしましょう。分かりましたか？」「元気に大きな声で歌いましょう。分かりましたか？」などなど。。。

確かに園児の皆さんは元気よく『ハ～イ！』と応えるそうです。しかし中にはテキトーに空返事をしてしまうお子さんもいるそうです。あとで周りのお子さんに尋ねたり指示通りの行動ができなかったり。。。

 

これ、学習塾の指導でも全く同じです。説明・解説をした後に『分かった！？』と念を押すと生徒さんは必ず『分かった！』と応えます。逆に『いや、ちょっとここが。。。』という生徒さんの方が理解していることも多いように思います。

そうか、『分かった？』って聞かない方が良いんだ！ これは実際理解していても実践は難しいものです。しかし、日々このような気付きの機会が得られることはありがたいことです。

 

恐らく幼稚園の先生も私も子供さんの『分かった』で確認したかった、もしくは自己満足的な安心を得たかったのでしょう。しかしそれは安直な考えです。今後は生徒さんが理解したかどうかを私が判断しなくてはと強く思いました。

 

 

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