本章は1021章から続けてお読み頂ければ幸いです。
先般頂いた質問メールでは『小数の計算練習と分数の計算練習ではどちらに比重を置くべき?』とも記されていました。これ、簡単なようで難しい質問です。
小学校で行った小数の計算、これは本当に面倒で『嫌い!』という生徒さんも非常に多く見られます。学年によっては全ての生徒さんが…ということも珍しくありません。
しかもそれは中学校でほとんど使うことがありません。円の面積や演習を求めるときに使う『π(パイ)』はその最たるもの。何のために面倒な計算をしたのかと嘆く声もよく聞かれます。
よって、公立中学校に進学予定であればある程度小数は捨ててもいいのではと思います。もちろん『ある程度は』です。全く分からない状態は作らない方が良いのは当たり前です。
しかし、中学受験となれば話は別です。入試があるからです。取捨選択は入試問題に添わせるべきと思います。
学校によっては入試に小数の計算を全く出さない学校もあります。『中学校ではほとんど使わないから』と至極真っ当な方針をお取りになっています。
反対にバランスよく小数・分数・混合を出題する学校もあります。これも『全て小学校で学ぶべきところだから』と論理が通っています。
つまり、志望する学校がどのような方針で選抜したいかを理解して対策を講じるべきなのではないかと思います。受験は時間との戦いという一面もあります。無駄なことをやる時間はないと考えれば自ずと取るべき方法があぶり出されます。
ただし、小数の計算が出ない場合でも全てを切り捨ててはいけません。最低限のことはやりましょう。
例えばこんな傾向… 『計算問題はほぼ全てが分数、でも図形の問題も必ず出る』ような場合。中学受験の定番である円の求値問題には小数計算がつきものです。これを『小数は捨てたから…』とすると代替の計算方法がありません。
そうならぬために最低限の計算練習は習慣化しましょう。その上で『計算には100%の自信』が持てるように備えることが大切です。
繰り返しますが分数計算・小数計算の比重は出題傾向に沿って計画しましょう。その上でどちらも最低限の精度・速さを持った計算は出来る状態が必要です。
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