先日縁あってとある入試分析機関が主宰する中学校の先生対象の入試説明会があり、そちらに参加いたしました。入試傾向云々ではなく、中学の先生がどんな根拠で進路指導をするか知りたかったのです。
かなり大規模な地域を対象にした説明会なのでどんな高校はどういった方針で…という各論はありませんでした。現状ではこれも致し方ないものと思います。
そうなると統一の尺度で全体を説明する方法がとられます。分かりやすく言うと偏差値で輪切りにする技術論でした。『○○高校は倍率が上がった。だから偏差値は…』『○○高校は定員割れだから…』といった話に終始しました。
私立高校の総論も同様に『○○高校は昨年定員以上に入学したため今年は基準値を上げた』『○○高校は特進にシフトしたため…』という感じでした。いずれも有名な人気校に話が偏っていたかな。。。?
総論とするには少し規模が大きすぎるのかもしれません。各学区ごとに絞る・公立私立を分けるなどの工夫は必要です。しかし中学校の先生対象では仕方がないのかも。。。
内容自体は非常に興味深いものでした。お若い先生が多かったので消化不良になっているようにも見受けられましたが、説明された数値の意味をきちんと理解すれば学校での進路指導にも役立つと思います。
しかし、それは難しいかな。。。!?
学校における進路指導(今は『進路相談』というそうですが…)は点数・偏差値で輪切りにしがちです。生徒さんの特性を見て『この高校ではこういった受験生を求めている』まで考えられるかな!?
公立高校でも『文系に特化』『理系に特化』の方針を取る高校が多数存在します。私立はもっと顕著です。そうなったときに生徒さんの特性、指向性を考えなくては間違った進路指導をしてしまいます。
一番簡単な見分け方は『専門科』の有無。一般論として『普通科』と『理数科』があれば理系傾向、『普通科』と『国際科』などがあれば文系傾向と見ることができます。
私立では専門科を持った学校は少ないのですが、『英語に力を入れています』『国際教育に取り組んでいます』『短期留学コースが…』としているのは文系が強い高校が多いように思います。
しかしこれ、意外と知られていないことに驚きます。『入ってびっくり』『入るまでは分からない』では困りますよね!?
それでも分からない場合は問い合わせてみる・説明会に参加するなどの方法で事前に解決しなくてはならないことです。入学してから違っていた…は取り返しがつかないからです。
上記の説明会でたまたま同席した若い先生にどのような進路指導をしているか尋ねるチャンスがあったのですが…『要は偏差値とフィーリングですよ!』とのこと。これはちょっと…💦
適正な学力(偏差値など)も大切な要素ですが、高校3年間を充実させられる高校側の受け入れ態勢はもっと大切です。望んでいるもの(文系・理系・部活動・文化活動など)がある、雰囲気(厳しめ・穏やかなど)が合致しているなども考慮して進路を指し示していきたいと思います。
6月は受験生対象の説明会、文化祭などの学校開放行事などが始まります。納得のいく学校見学は充実した受験生活作りをサポートしてくれます。是非とも気になる学校をキミの目で確かめてください。
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