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1008  間違いを恐れるな!

1008  間違いを恐れるな!

ゲームやスポーツ、他のことでも皆間違えながら・失敗しながら上達します。間違えることで正しくないことを学び、反面教師としながら正しい方法や高度な技術を身に付けていきます。

現在はスキーよりスノーボードが主流ですが、これだって転びながら覚える人が多いと思います。転ぶことによりバランスのとり方やエッジワーク、止まり方などを習得するのです。

昨今は転ぶことを極端に嫌う人が多くなったそうです。格好悪いから、冷たい雪が嫌だからとのことですが… それでは上達が遅くなってしまいます。

さらに転び方を覚えないと転倒してしまった際に正しく転べずに大変危険です。そうやって見ると一見格好悪い転倒も覚えなくてはならない技術の一つだと分かります。

 

私が学生の時、大変お世話になった剣道防具の職人さんが面白いことを言っていました。『好きな言葉は無駄。無駄を重ねてそれをそぎ落としたときに洗練されたものができる。』

『無駄を冒頭から回避することは可能だが、そこから洗練されたものは生まれない。』剣道の防具は様式美です。ある程度定型化されたフォーマットがあります。それを洗練することは相当難しいこと。それを可能にするのが無駄という存在だそうです。

 

今の世の中は最初から無駄の排除が主流です。初心者も大ベテランも須らく(すべからく:当然のこととして)同じ方法でやっているように見えます。でも、これでは初心者はいつまでたっても先輩方を追い越せません。

勉強・学習の面で見れば『して良い無駄』『経験しておくべき失敗』とそうでないものがあるように思います。そして大体の生徒さんはこの反対をやりがちです。つまりやるべき無駄、経験すべき失敗を避けるためにやらなくて良いミスことをやっているように思います。

非常に乱暴な説明ですが、計算問題で途中式を書かない誤答、ちょっと難しい箇所のある英作文を白紙解答するものなどは次に繋がりません。同じ×でも間違え方があり、その次、次の次には大きな差がついてしまいます。

 

とは言っても皆さんは『どれが良い無駄なのか分からない状態だと思います。それならその無駄を識別せずに取り組むしかありません。但しそれは勉強が進む中で必ず分かってきます。それを取捨選択すればいいのです。

言ってみればこれは勉強テクニックに分類されます。しかし、勉強の根本を問うものでもあります。だからこそその見極めは慎重にしたいものです。

 

因みにこれ、塾での勉強でも活用されます。ただ、私はそれに個人差があると思っています。一律にこうだ、とは言いにくいものです。また、勉強の様子をちらっと見て判断できるものでもありません。最低でも1か月は観察するようにしています。

そうするとその生徒さん個々の個性が見えてきます。つまり長所短所も見えてくるのです。強みを生かして弱点を補強する勉強法の提示は…塾の得意分野ですよね!

 

勉強方法に行き詰まったら誰かに相談するのもよい方法です。それを鵜呑みにせず、自分なりの解釈を加えましょう。それでも解決しなかったらLS WILLまでご連絡ください。お待ちしています。

 

LS WILLでは中学校定期試験対策講座を受け付けています。こてはし台中学校・四街道西中学校・上志津中学校、私立中学校など万全な対策を行い試験に臨める準備をご提案します。