当教室は座席指定制です。座席配置は毎回頭を悩ませます。一部の集団塾(特に中学受験専門塾)では成績順の座席配置を取っていますが、それはちょっと… その形態は今後も採用予定はありません。
成績順の座席配置では『頑張ったのに報われない』『学校では過去最高の点数・順位だったのに反映されない』ようなことが起こるからです。これではモチベーション(目的意識)が上がりません。
また、個別指導塾では他学年と混成が原則です。そうなると比較の対象が作れなくなるからという理由もあります。それに後輩達に『あの先輩の成績は…』と言われてしまうのも。。。
それでは一律に入会順とするのも手段です。しかしこの方法も採用するつもりはありません。機械的に決めてしまうのは授業の効果が薄れるからです。
現在は科目ごとに配置を変えています。もちろん、同じ日時に授業がある生徒さんの組み合わせもあります。また、友達同士・兄弟姉妹・同じ部活動など様々な考慮すべき事項があります。
要は『この配置にすれば授業の効果が最も出る』座席配置にするのです。常に私の視線を感じながら授業を行わせる生徒さん・視線を意識させたくない生徒さん、チェックを要する生徒さんとチェックを求めさせる生徒さん、等々色々なケースがあります。
しかし原則もあります。例えば『小学生は前・中学生は後ろ』『低学年は前・高学年は後ろ』『左利きの生徒さんは正面から見て右側の席』等々。もちろん、この原則は崩して配置されることもあります。
私が当教室に赴任して初めての春(3.11の大災害があった4月でした)、小学生から中学生に進学した生徒さんがいました。その生徒さん、中学生になったので座席がやや後列になったのを見て。。。
着席した直後から元気がなく、授業途中から泣き出してしまいました。教室のみんなの目から隠れた場所に呼び出して話を聞いたら… 『センセーに嫌われたんでしょ!』とのこと。
私は後列になったのはそれだけ先輩になったからと理由を説明し、むしろ誇るべきことなのだと伝えました。しかし、私の中にはもやもやが残りました。
震災直後で生徒さん皆が不安定だったこともあるかもしれません。しかし座席一つ取っても生徒さんは色々なことを考えるのだと感じました。
同じ授業内容でも座席位置だけで効果が大きく変わることは常に念頭に置いて取り組ませたいと思います。
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