小学校低学年時、多くのお子さんはリビングで勉強しています。保護者様の目が届きやすいこと、お子さんと保護者様双方に安心感があることが大きな原因です。
ただ、特にお父様から『せっかく子供部屋・勉強部屋を用意したのに…』というご意見もあるのですが、これは致し方ないことだと思います。また、勉強部屋にこもって何をやっているのか…とやきもきせずに済む側面もあるのです。
学習習慣を身に付けさせることは非常に大切なことです。しかし小学校低学年のお子さんにそれを求めるのはちょっと厳しいことだと思います。それなら保護者様の目が届く中で勉強をすることは合理的です。
しかし何事もエスカレートはよくありません。リビングはご家族がくつろぐ場です。テレビを見たい時、談笑したい時などでもお子さんが勉強していたら思うようにできません。
現在行っている訪問指導でもご要望があれば初回はリビングで行います。これは『どのように学習を進めていくのかを保護者様にもご確認いただく』ためです。二回目以降は勉強部屋・子供部屋で行います。
繰り返しますがお子さんの勉強を監視するためだとしてもエスカレートすることは感心できません。ご家族がくつろぐための空間は保全しなければなりません。そしてお子さんがくつろげる場所としても機能させたいものです。
二つ目、リビング学習を適切な時期に辞めさせる理由があります。それは『お母さん、この問題分からないんだけど…』です。小学校低学年なら全く問題ないと思いますが高学年になると違ってきます。
これはお母様方が分かる分からないという問題ではなく、現在の指導方法が非常に独特だからです。結果的に学校の先生もお母様も同じことを言っていたとしてもプロセスが違うとお子さんは混乱します。
お子さんにとって親御さんは一番甘えられる存在です。他のことでは素敵なことでも勉強となるとちょっと話が違ってきます。それが学習を阻害することになるのです。
それに対して親御さんがちょっとでも厳しい言葉を掛けてしまうと。。。それ以降は『勉強では質問しちゃいけないの!?』となってしまいます。これ、塾や学校で取り除くのに相当な時間を要することがあるのです。
私自身、これは両方の経験があります。私が小中学生の頃、勉強が得意だった姉に教わりましたが何の実にもなりませんでした。これは2つ年上の姉は勉強こそ得意だったそうですが教える技術は…
また、この仕事に就くようになって甥に教えたことがあったのですが、これもうまくいきませんでした。甥にとって私は遊び相手、大きくなっていたとはいえ勉強する気にならなかったのも仕方ないことです。
ちょっと話が脱線してしまいましたが、リビング学習は適切な時期に勉強部屋に移動させることが大切です。時機を見誤ってしまうとそれまでに身に付けた良い習慣も台無しです。
移行はスムーズにいかないこともありますが、徐々にお子さんのお部屋で行わせるようにしたいものです。時機を逸すると『受験勉強もリビングで!』となってしまいます。それではご家族の息が詰まってしまいます。
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