物事を説明する時や理解しようとする時、数字はとてつもない力を発揮します。受験を意識するとき、数字の呪縛からは解放されることがないのではないでしょうか。
高校受験では定期試験の点数・順位、通知表の評価(内申点)、志望校の要求偏差値、模擬試験の偏差値や合判値、志望する学校を決める際の進学率、そして要求偏差値・要求内申、出願時の倍率など着目すべき数字はいくつもあります。
この数字には2種類の数字があります。自分で変えることができる数字と他者(ほかの受験生など)によって決まる数字です。他者数字はいかんともしようがないため、自分で変えることができる数字に固執すべき、これが受験対策です。
しかし、キミはその数字が示す本来の意味をよく理解できていますか? これ、知られているようで結構盲点になっているようです。特に他者に依拠する数字は顕著に現れます。
例を挙げると、高校の大学進学率ではかなり厳しいことが隠されています。進学率80%の学校と60%の学校はどちらが進学校でしょうか。これ、必ずしも80%の学校とは言い切れないのです。
2023年の大学・短大進学率は調査機関によっても若干の差異がありますが、大体55%前後です。残りの45%には各種学校・就職・進学準備(浪人)・海外留学が含まれています。
しかし一括りに大学と言っても~言い難いのですが~ピンからキリまであります。国公立私立難関大学からいわゆるFラン大学・短大まで。そのような中でただ大学入学率だけを考えれば大学進学率100%だって数字上は難しくありません。
それなら私は『心から行きたいと思っている進路に行くためには浪人だって選択肢』と指導する先生がいらっしゃる高校に魅力を感じます。その結果、進学率が下がって浪人が増えるのは自然なことです。
公立私立を問わず、各高等学校が大学進学率という数字が欲しい気持ちはよく理解します。それが見せかけとはいえ、学校の価値・魅力に寄与していることも理解します。
しかしそれは学生一人一人に向き合った進路指導かどうか…ちょっと疑問ですよね!?
今回は高校の大学進学率という数字について述べました。ほかの数字についても表側裏側の話はたくさんあります。折に付けお知らせしたいと思います。
LS WILLでは中学校定期試験対策講座を受け付けています。こてはし台中学校・四街道西中学校・上志津中学校、私立中学校など万全な対策を行い試験に臨める準備をご提案します。