column_archive_header_s
966 12回目の春

966 12回目の春

3月は塾業界に在籍する全ての人にとって特別な時期です。ここで頑張った生徒さんが卒業し、新たな仲間を迎える時期だからです。私もこの教室で12回目の春を迎えます。

 

1回目の春『3・11』でした。今思えば最初があの春だったなんて大変なことだったはず。しかし目の前のことに足掻き続けて何とか無事に教室運営を果たすことが出来ました。教室内や生徒さんに災難が及ぶこともなく、胸をなで下ろしました。

学校機能は学年末に重なったため、大過なくホッとしました。一方で会社組織として(その当時、当教室は会社組織の一教室でした)の機能は万全ではなかったことが大きな反省でした。現場状況と会社指示の齟齬も大きかったと思います。

様々な『安全神話』が崩壊する中、生活における防災意識が萌芽する副産物がありました。3・11は日本人の生活・考え方を大きく変えました。

また、原発事故に遭って未だに避難生活を強いられている方々も多くいます。これらの方々と交流する機会も得ることが出来ました。3・11はまだ過去の話ではないことが実感されます。

2020年、コロナ禍が猛威を振るい始めたのも春でした。この災いがようやく収まる見込みが付いたのが今春、2023年春です。2020年、中学に入学した生徒さんはほぼ3年間、マスク生活と制約だらけの中学時代を過ごしましたね。でも無事に卒業式を行うことが出来て本当に良かった。本当に。。。

 

塾と言えば受験・入試です。その面で言えば入試制度もころころと変わりました。高校入試で新システムに合わせることはさして難しいことではありません。しかし中学校での指導が旧態依然であれば・・・

中学では旧システム塾では新システムに合わせた指導をすれば大変な思いをするのは生徒さん、不安な思いをするのは保護者様です。これは・・・

学校の先生がお忙しく過ごされていることは百も承知なのですが、中学校教員の進路指導は勉強不足です。非常に言いにくいことですが、先生方の一言が生徒さんの人生を大きく変える力を持っている自覚がまだまだ足りないのでは。。。

塾に長く在籍されている生徒さん、お兄さんお姉さんから続けて弟君妹さんに通塾されているご家庭なら私の考え・LS WILLのやり方を理解して下さっています。しかし受験直前で入会された生徒さんやそのご家庭は大変だったと思います。

私自身もその点は反省として改善に努めています。受験直前に入会される生徒さんにはできる限り言葉を尽くして説明しています。それが信頼関係を生み、最善の結果に繋がることが解りました。私自身、まだまだ勉強ですね。

 

そんな日々の中で嬉しいこと卒業生が教室に顔を出してくれることです。中学受験・高校受験で最善の取組みを習得できればその後の進路に対して応用できるはず。それを立証してくれるのが卒業生の笑顔です。

 

 

私が赴任してから13年目に入りました。思えばあっという間でした。私自身がまだまだ勉強です。その中で生徒さんに最高の結果を出す方法を日々お伝えできたらと思っています。

来たれ! 春期入会生!