先日パソコンで調べ物をしていた折、画面脇にネット広告が出ていました。起業に関することだったのですが勉強にも応用できることだったので小欄でご紹介します。
その広告、最近流行りの音声・字幕付きのものでした。そこには『起業って百戦百勝が必要ですか!? いやいや、必要なことはずっと負けても最後に勝つ1勝99敗で良いのです』とありました。
勉強でも同じだと思いました。最初は誰でも間違えます。最初から完璧なんて神様くらいです。間違いを積み重ねて正しい答が出せるようになるのが大切なことなのではないでしょうか。
その際、注意しなくてはならないことがあります。一つ目は『問題を解く前に解説問題・例題をよく見て同じように解く』ことです。何事も自己流はダメです。良かれと思ってやってもそれが却って遠回りになってしまうことも良くあります。
二つ目は『間違えた箇所を明確に整理する』ことです。何となくヌルッと・・・ではその間違いが次に活かせなくなってしまいます。更に言うなら同じところで間違えないように注意も必要です。
最後は『自分が諦めてしまう限界を知っておく』ことです。積み重ねが大切と言ってもその行為が自力で出来ないようではただの苦行です。限界を迎える前に習得できるようにすべきです。
1・2番目は自力でやれる生徒さんが多いのですが、3番目は意外にコントロールできないことが多いように感じます。指導する側としては生徒さんがどれだけ辛抱できるかを知って演習を指示することも大切ではないかと思います。
これらを積み重ねていけば負け続けても必ず1勝を勝ち取ることができます。それが出来ればもう心配はいりません。それらが成功体験を醸成していくのです。
もう一つ大切なこと。生徒さんは皆お年頃です。学校の友達の前では間違えた格好悪い姿など見せたくないはずです。出来れば友達や学校の先生の前では格好良い姿を見せたいはず。。。
そうなると間違いを重ねて習得する場所は家になってしまいます。それって難しいことですよね!? 特に3番目が。。。
私は常に『塾ではいくら間違えても良い』と考え、それを生徒さんに伝えています。塾は出来ないことを出来るようにする練習場です。そしてその結果を披瀝するのが学校なのではと考えています。
塾では99敗しても1勝できるようになれば良い、そしてその1勝を学校で再現できるようにすれば良いのです。そうすることが出来れば勉強で困ることはなくなります。
LS WILLでは今春のテーマを『心機一転 新しい自分』としました。まだ会えていない新しい自分に会いに行きましょう!