column_archive_header_s
954 スタートダッシュ考

954 スタートダッシュ考

受験間近の中学3年生、まさにクライマックスを迎える時期となります。しかしそんな中でも柔らかい表情で日々を過ごせていることに彼ら彼女らの成長を感じます。

そしてそんな中、毎年のように必ず聞かれる言葉があります。それは・・・それが本章の主題です。

 

受験に向き合うに当たって中学3年間で積み上げなくてはならない学習の総量は決まっています。極論すればA高校に行くのもB高校に行くのも同じです。但し、深さが違います。学校の求めるレベルまで深めなくてはなりません。これが偏差値』『基準内申です。

それには相応の時間がかかります。個人差はさほど大きなものではありません。つまり積み上げには皆等しく時間がかかるものなのです。

しかしそれはやってみなくては分かって貰えないことが多く。。。甘く読むか、超現実的に読むかは個人差がありますがさほど大きく変わるものではありません。

学習塾ではそれを可視化したものがあります。それはカリキュラムです。そこには『この単元が完成するまでに10コマ±3コマ』程度の個人差しか生まれないのが現実です。

 

そうなると始めた時期が遅くなれば着手出来ない単元や科目が出てしまいます。これは本当に不本意ですが、魔法でも使わない限り物理的に埋まらない、というケースもあります。

それを悔やんでもう少し早く始めれば良かった。。。(これが上記に挙げた言葉です)』という嘆きは何度聞いたことか。。。しかし後戻りは出来ません。それを埋める取組みをすべきです。

一方で後輩諸氏(皆さんです)は先輩方の反省を活かさなくてはならないのではありませんか!? 『中3から勉強を始めよう』と思っているキミは中2から始めればそんな後悔はせずに済みます。

また、『中1は学校に慣れてから塾に通おう』と思っているあなたには『学校に慣れる』と『塾に慣れる』の二段階を経るより『中学校と塾に慣れる』の一段階の方が負担は少ないことをご存じですか!?

中1の段階では小学生時の学力差が一時リセットされます。そのため、中1のスタートダッシュは本当に大切です。そこで軌道に乗せられれば中1前期中間試験上位に位置することが出来、それを3年間キープすることも難しくありません。

それらを踏まえて後悔の元は早めに摘んでおくことが大切です。よく言われることですが、『やった後悔よりやらなかった後悔の方が大きい』という言葉も念頭に置いて考えましょう。

 

折に付け話すことなのですが、私は『人生においてフライングスタートはない』と思っています。早目に始めた方が有利なのは当たり前です。そこに志(将来の夢や志望進路など)があればやらない理由はありません。

また、キミが勉強がイヤで避けているなら。。。その壁はキミが避け続けている限り大きくなります。壁が一番小さい状態の今こそそれを乗り越え、突き破る取組みをしてみてはいかがですか!?