今冬最強の寒波が来ました。聞くところによると10年に一度の強さだそうです。この言葉は少々食傷気味ではありますが、それに備えることが肝要です。
この時期の雪、自分自身の大学入試を思い出します。
私の大学入試、第一志望の大学の入試日が大雪でした。事前に分かっていたので相応の準備は行ない、予定より2時間早く起きられるような段取りをしました。
朝起きて雪が予報より少なければ・・・と思い外を見ると予定通りの大雪でした。その時私は万葉集の最後の歌を思い出しました。大伴家持の歌です。
『あらたしき年の初めの初春の今日(けふ)降る雪のいや重け吉事』
歌意(かい:歌の意味)は『新たな年の初めに降る雪のようにますます幸福が重なれば良いなぁ』と言った意味です。斎藤茂吉の『万葉秀歌』では結構酷評されている歌ですが、私個人的には新年の喜びと祈りが感じられて好きな歌です。
『新たな年』を『新たな一歩』に置き換え・・・などと思いつつも急がないとなりません。そうやって慌ただしく家を出て入試会場に向かい、何とか試験開始時刻には間に合いました。しかし。。。
大雪のため、交通機関は大混乱。入試は予定より2時間遅れで開始となりました。ただ、私以外にも当初の予定時刻に到着出来た受験生はたくさんいました。そういった受験生のために試験会場は自習のために開放されていたのはラッキーでした。
お陰で寒さから回復するだけの時間が取れ、濡れた靴やコート、靴下まで乾かすことが出来ました。さらに最終チェックをするだけの時間も取ることが出来ました。これは大きかったと思っています。
入試当日、準備は非常に大切なことです。その上でトラブルが起こった場合の対処方法はシミュレーションしておく必要があります。現代では受験校のホームページを直前までチェックすることも求められます。
ただ、未だに多くの中学校が『受験当日にスマホは持参しないこと』と指導しているのは。。。情報収集のためにもアクシデントがあった際の連絡手段としてもそろそろ見直すべき時期だと思います。
その上で今まで頑張ってきたことを結実させられるように最後の最後まで弛まずに取り組むことこそが大切なことだと思います。
ガンバレ! 受験生!