お正月休みが明け、いよいよ受験が目の前に迫ってきました。今更目の色を変えて・・・という生徒さんは残念ながらおりません。皆、冬休みが始まる前には臨戦態勢に入っています。頼もしい限りです。
そんな中、知人から『受験ってさ、残酷だよね。行きたい学校があって頑張っても必ず報われるとは限らないからね。』と言われました。私からすると結構なショックでした。
試験なので『必ず』はありません。しかしその可能性を限りなく近づけることは可能だと思います。そこに必要なものは取組みとデータ分析です。
取組みとデータ分析、この話を少し掘り下げてみましょう。
合格に必要な勉強量をクリアさせ、求められている学力水準・点数水準にまで引き上げること、これがまず求められる取組みです。これは高校受験なら『内申点』と『当日得点』の両輪があります。
内申点は予めある程度は解っているものです。そうなるとあとは当日の得点をどこまで伸ばせるかが勝負です。塾側からすればどこまで読めるかを判断すべきです。これはデータ分析に分類されるのでは。。。
当日得点の読み方には2つの方法があります。一つは模試結果、そしてもう一つは普段の授業から感じ取る肌感覚です。どちらの比重が過大になってもいけません。バランスが必要です。
高校受験の場合、最終の模擬試験は1月上旬です。それに対して千葉県公立高校入試は2月下旬。その間に大化けする生徒さん、停滞してしまう生徒さんがいます。約1ヶ月半の時差をどう読むかも必要なことです。これはこれまでの学習推移も踏まえます。よってデータ分析に入るのではないでしょうか。
また、公立高校受験は外的な分析として出願状況も読み切らねばなりません。前年・前々年の出願状況、試験内容変更による倍率の変動見込み、近隣校・周辺校の倍率変動による余波の影響など結構複雑です。
ここまで周到に目配りをすれば『受験=ギャンブル』の要素は限りなく低くなるのではないでしょうか。勿論、チャレンジ受験を否定するつもりはありません。しかしチャレンジ受験には確実な命綱の確保が大前提です。
受験の大変さに押しつぶされる生徒さんも毎年一定数出てきます。中にはご家庭・保護者様も一緒に押しつぶされるケースも。。。こんな時、私はこんな話をするときがあります。
『人生において頑張っても結果が出ないときの方が多いんだ。例えば就職試験でどうしてもこの会社でこんな仕事を頑張りたいと思っていても募集がないことがあるよね!?』
『キミが営業職になったら“頑張ったから必ず好成績”となるわけでもない。キミが技術職になって会社の中でどうしても作りたいモノがあってそれに向かって取り組んでも叶わないときだってある。』
『それからキミに好きな人が出来て一生懸命好きになってもらおうと頑張っても振り向いてもらえないことがある。きみの好きな人が他の誰かと・・・と言うことだってあるんだよ。』
『そうやって考えると人生って思ったように進まないことの方が多いんだよ。計画したとおりの人生を歩める人なんて殆どいないんじゃないかな!?』
『そんな中で高校受験(or 中学受験)・大学受験って頑張った分だけの結果はほぼ出せる人生でも数少ない絶好の機会だと思うんだ。そんな機会をみすみす見逃して良いのかな。。。!?』
受験生の皆さん、キミたちは決して目先の入試、目先の合格のために頑張っているのではありません。それを足がかりにキミの望むべき未来へ羽ばたけるように、そのために頑張っているのではありませんか!?
自分を見失わずに取り組みましょう。
ガンバレ! 受験生!