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937 シャーペンの功罪 ~2023年新春によせて~

937 シャーペンの功罪 ~2023年新春によせて~

多くの小中学生は冬休みの宿題に書初めを行ないます。古来より踏襲された伝統は大切にしたいものです。私の知人に大人となった今でも新春に書初めを行なっている数寄人(すきびと:風流・雅を解する人)がいます。

しかし、現在の日本では筆で文字を書く機会は皆無です。それどころかPC・スマートフォンの普及以降は『文字を書く機会』すら怪しいのではないでしょうか。特に社会人になれば皆無でも不思議ではありません。

現代の日本で一番文字を書く世代は間違いなく学生です。小学生から高校生までの世代が圧倒的に多いと私は思っています。特に受験生となれば書いた量努力した量として評価できると思います。

 

そんな中、小学校では未だに鉛筆信仰が根強く残っています。これは正しい文字を書くための方法より円滑な授業運営のため、と見るべきではないかと最近思い始めました。

シャーペンの弊害として『芯詰まりなどでガチャガチャとイタズラ』が筆頭に挙げられます。それを直していたら授業を全く聞いていなかった・・・そんなケースは誰にでも思い当たることがあると思います。

しかしその点が上手くコントロールできれば。。。昨今は筆圧が低い生徒さんが多いため、2B~4Bの鉛筆を推奨する先生方が多いのですが、それだとたった1行書いただけで鉛筆の芯が丸まってしまうこともあります。それでは正しい文字を書けません。

生徒さんに話を聞くと多い子で一日に8~10本ほどの削りたて鉛筆を学校に持って行くそうです。934章の『筆箱』の話の一因とも言えそうです。しかしそれはちょっと大変です。言い換えれば無駄が多いように思います。

 

この冬休み、なかなか丁寧な字を書く習慣が付かなかった生徒さんにシャーペンを使って演習するよう指導したところ、細い線が保てるため文字がかなり読みやすくなりました。生徒さんも自信を持てたようです。

また、LS WILLの教室内ではこの生徒さんに限らず『シャーペンが壊れたら授業中は直さない』『ペンを替えて演習を続ける』と指導しているので授業が止まることもありません。

我々はこれまでの古い概念に知らぬうちに縛られてしまうことがあります。しかしそれに対して疑問を持ち、改めるべきは改めていかねばならないと思っています。

 

 

旧年中は大変お世話になりました。本年が生徒様ご家族様の願いを叶える一年となりますよう精一杯取り組んでいきます。

本年もお引き立ての程よろしくお願い申し上げます。