冬期講習特別日程を迎え、生徒さんの熱気が佳境です。特に受験生は我がこととして真摯に取り組んでくれています。これは『幾許かはやらされている感のある夏期講習』とは決定的な違いです。
しかし、連日行なわれている授業の中でちょっと気になることがあります。実はそれ、かなり以前から気になっていたことです。今日はその点について述べていきたいと思います。
昨今は学校に持って行く文房具が増えました。また、文房具そのものも便利なものが増えました。また、お年頃の生徒さん~特に女の子に多いのですが~はたくさんの色をつかってノートを彩りたいものです。
結果的に筆箱が巨大化しているように思います。冗談や大袈裟ではなく、お弁当箱ぐらい大きな筆箱を使っている生徒さんも珍しくはありません。しかし。。。
授業中、机間巡視をしている最中に生徒さんの筆箱を覗くことがあります。そうすると結構不要なものが多く詰め込まれていて、中には持ち主が『こんなペンが入っていた。。。』と驚くこともあります。
筆箱が大きくなっていろいろ持ち運べるようになった反面、筆箱の中をきちんと管理することも難しくなっています。中には消しゴムが4~5個入っていたようなこともあります。出来れば定期的な整理が望ましいのでは。。。
工夫の方法として同系のものを輪ゴムでまとめておくと探し物に便利です。また、筆箱の中に輪ゴムがあると鉛筆の転がり防止にも役立ちます。シャーペンを使えない入試(マークシート方式など)では威力を発揮します。
もう一つ、実はこれが問題です。筆箱が大きくなった弊害として、意識的か無意識かは難しいところですが、生徒さんが手元を隠す or 手元が見えないことがあるのです。
演習に自信がなければ無意識のうちに隠したがる、これは理解します。しかし、どのように解いているか、どの程度の速度で解いているかを判断するには演習そのものを見なければならない、そうなると隠さないでと思ってしまうのです。
学校の教員をしている友達も異口同音に嘆いています。当教室の受験を担当して頂いている先生方からも同様のお話を伺うことがあります。これ、問題視しているのは私だけではないようです。
当教室では演習中は筆箱をどこに置くかまで指示します。わたしはできる限り全ての演習を確認して指導に活かしたいと思っています。生徒さんによっては手順が狂うので嫌がられることもありますが。。。
先日も筆箱の置き場所を指示したのですが、その時ちょっとしたジェネレーションギャップを感じました。『センセー、これは筆箱じゃなくてペンケースって言ってほしいな』
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