先日、小欄をお読み頂いた方からメールを頂きました。ありがたいことです。その中で非常に興味深い言葉がありました。それが表題です。この問題、学習塾以外でも多くの方々にとって永遠の課題ではないでしょうか。
私はこの質問に答える立場にないのでは。。。なぜなら私自身が勉強嫌いだったからです。いや、今でも好きにはなれません。小難しい原書を読めと言われたら逃げ出してしまうのは目に見えています。
しかし、それが勉強という形ではなければ。。。これは私にも経験があります。高校時代に学校の先生が勧めて下さった『万葉秀歌』で古文が好きになりました。大学ではゼミナールという形でしたが師事した先生が政策経済の面白さを教えて下さいました。
さらには、学部違いの先生から日本史の中でも最も華やかな戦国~安土桃山時代や有職故実についての薫陶を受けました。こう考えると学生時代は素晴らしい先生方に巡り会えたと感謝しています。
社会に出てからは旅行会社時代に日本・世界地理を語り合い、さらには現地でその土地の方々と片言で杯を交わす経験もしました。また、それまで避けていた文化・芸術についても知見を広める良い機会を得ました。
こうやって考えると学ぶ機会は社会に出た後でも至るところにあるように思います。小中高生の頃にもっと準備をしておけばと言う後悔はありますが。。。
そして学生の皆さんにほんの少しだけ助言できるとしたらそれは想像力を働かせることです。味気ないテキストに書かれた問題でも何かに置き換えて考えることによって魅力あるものに変わるのです。また、普段ボケッと見ているテレビでも工夫することで何かを学べることはいくらでもあります。
例えば2022年最大のスポーツイベントであるサッカーワールドカップ、出場国はどんな国なのかを調べるだけでも力になる筈です。日本の対戦国が地球上のどこから来たのか興味を持っても良いのでは。。。
私が旅行会社に勤務していたときに先輩が下さった助言で、テレビを見るときは地図帳を片手に国や都市の名前が出たらその場で調べるようにご指導頂きました。たったそれだけのことで力が付くのです。
そしてそれが積み重なればやがて興味が湧き、自ら進んで調べられるようになります。そうなれば『嫌いな勉強』ではなく、自分の関心の延長上にある勉強になります。それって苦痛ですか?
地理以外にも応用ができますよね!? 今やクイズ番組大隆盛の時代です。解答者を見て『へぇ~』と感心しているばかりではなく、解答者が出した解答をちょっとだけ調べる関心を持ってほしいなぁ。
もう一つ、これは私の経験談です。上記にある万葉集、なぜ興味を持ったのでしょうか。それはこの歌集が今で言うブログのような内容だからです。
教科書や問題集に出てくる短歌は行儀良く品行方正なものばかり、これ実は少数派です。内実は人間臭いものが多く掲載されています。例を挙げれば恋の歌、これは今も昔も変わらぬ人間模様がありありと描かれています。
また、防人の歌では望郷の念止みがたく、変に同調してしまうものがあるのも興味深いものです。ほかにも四季の移ろい、家族愛、人間の欲など現代の我々が思うようなことを万葉歌人も考えていたことが解ります。
いずれもきっかけが必要です。でも思い切って3日間だけでもやってみては!? それでキミの中に何かが生まれたらそれを大切に育ててほしいと思っています。
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