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905 常に前向きに!

905 常に前向きに!

学習塾運営で常に心掛けていることがあります。それは言葉です。生徒さんや保護者様に向けた言葉はちょっと向きを間違えただけで生徒さんの伸びを著しく損なってしまうことがあります。

言うなれば『いつも進軍ラッパを吹き鳴らす』です。ちょっと軍国主義で時代錯誤な表現ですが。。。ただ、それだけでは生徒さんを導くことになりません。その点はよく考えるべきと自戒しています。

 

特に受験間近となればそれだけ生徒さんもご家庭も神経質になります。そんなときに解らない問題が出たら生徒さんは質問しにくい、それは私自身が身をもって理解しています。

質問しにくい雰囲気は生徒さんも私も望みません。そんな時には『塾で解らないものはいくつあっても良いんです!』と言い切れる信念を私が持ち続けられるように心掛けています。

私は塾でいくら解らなくて学校や本番試験できちんと解ければそれで良いと思います。生徒さんにもこの考えを理解して貰って教室運営をしたいと思っています。

勿論、受験間際で知っておかなくてはならない基礎事項が全く習得できていなかったり前回の授業で繰り返し演習して出来るようになったことがまた抜けているときは厳しい指摘をします。しかしそれはよほどの時です。

 

また、受験生が避けて通れない模擬試験、結果が良ければ・悪ければ・・・と考えがちです。しかし模擬試験で1ポイント上がった・下がったと一喜一憂しても意味はないと生徒さんに言い続けています。

まず、出来ているところと出来なかったところをきちんと仕分けして、今後の進め方を生徒さんと共有する、これが大切なことだと思います。自分の強いところ弱いところ直視して貰うことは大切です。

どうしても生徒さんは『偏差値』や『合格の可能性』ばかりに目が向きがちです。しかしあまり意味はありません。模試受験時の偏差値や合判です。それが本番にいかなる影響を与えますか!?

以前生徒さん(もう10年以上前ですが)から卒業時に手紙を貰ったことがあります。勉強はちょっと苦手な生徒さんからの手紙には『センセーは模試の偏差値だけで判断しなかった。それが嬉しかった』と書かれていました。その生徒さんに理解して貰えたのは嬉しかったな。。。

 

定期面談などで保護者様によくご指摘頂くことですが、『センセーは前向きですね!』『ポジティブなご指導ですね!』とご評価頂きます。しかし、実の私はネガティブで怠惰です。でも、それでは学習塾運営はできません。教室運営の折には仮面をかぶって『前向きでポジティブ』にやっていきます。