全く以て怪しからんことですが前章と矛盾する内容のお話です。前章では知識系の学習から自分の力で考えてまとめる学習へと変わってきたという話でした。しかしここに大きな落とし穴があります。
知識系の学習ではなくなってきたのだからそちらは軽視していこう、こんな発想をお持ちではありませんか? そう思って突き進んでしまうと取り返しの付かないことになってしまいます。
前章の補足をすると論理的に組み上げた解答を導き出すには一問一答系の知識が必要です。それらを道具として正解に近付くためのルートを作るのです。従って一問一答などやらなくて良い、と考えるのは間違っているのです。
その上で一問一答という道具をどう使うかを学習しなければなりません。そして導き出された解答をどうやって相手に伝えるかまでを知らないと昨今の入試問題には対応出来ないのです。
だからこそ『漢字・単語・計算・一問一答』などの基礎事項が充実していない生徒さんは後々の学力伸長に影響が出るのです。
また、試験テクニック面で見ても基礎事項での失点は絶対に避けなくてはなりません。皆が得点出来るところで間違えてしまえば他の難問が解けたとしても差し引きゼロだからです。
分かりやすい話をすると千葉県公立入試国語の出題、例年漢字が出題されますが、この大問を満点で突破出来る受験生のなんと少ないことか。。。中には学校別の平均で50%に満たない高校も結構多く見られるそうです。
『漢字一問ぐらい間違えても。。。』と思っている受験生は結構多いのではありませんか!? しかしそこでの差はどこで埋めるのか考えたとき、他で取り返すよりその漢字が出来るような準備の方が数倍楽では。。。!?
これらを踏まえて考えると以前なら『一問一答重視の詰め込み方』で対応出来たものが今後は『一問一答を踏まえて次のステップで勝負』へと変わっていることを感じます。高校受験生、延いては中学受験生への負担が大きくなっています。
その負担を少しでも和らげたいのなら受験勉強を早めにスタートすることも選択肢の一つだと思います。