私が学習塾業界に入った当初、塾で教えることは『難しい問題の解き方』ではと思っていました。難解な問題を回りくどく説明するカリスマ塾講師がメディアに露出し始め、中学入試で出題された重箱の隅を突くような問題に社会的注目が集まった時期です。
今でも社会がそんな認識を持っていることを感じます。『塾の先生ってアタマ良いんでしょ!?』『教科書レベルの問題なんかバカにしているんでしょ!?』 。。。ウ~ン。。。
恐らくこのような見方をされているうちは受験産業や受験そのものが正しい評価を受けられないのではないかと思っています。それにそれではお預かりした生徒さんを『伸ばす』ことが出来ません。
私が常日頃から生徒さんに口を酸っぱくして言うこと(生徒さん曰く『うっとうしい。。。』との指摘もありますが・・・💦)は『分からなくなったら基本に立ち返る』ことです。基本解法にこそ解き方のヒントがあるのです。
『解らない!』といって質問に来る生徒さんに『もう一度ここの解説を読み直して考えてごらん』と諭すと得てしてすんなり理解出来ることがあります。これは安易に手取り足取り教えてしまうより高い効果が出ます。当たり前ですよね!? 自分の力で壁を乗り越える経験が出来るのですから。。。
当初はそれを我慢出来ず、手取り足取り教えていました。しかしそれは生徒さんの伸びしろを奪う行為に他なりません。それなら突き放した時点で気まずい思いをしても私がぐっと我慢すべきです。
そこで壁を突き破る経験をさせることは非常に重要です。安易に教えない・安易に教わらない、これはもしかしたら令和の時流には合わないのかも知れません。しかしいつまでもその生徒さんに付いていって指導してあげられることは出来ない、それなら短絡的にその問題を教えるより大切なことがあります。
もちろん、手取り足取り指導することが必要な時期や単元もあります。その生徒さんのコンディションも見極めなくてはなりません。その小回りを利かせることが出来るのが個別指導塾の長所、と私は考えます。
しかし、個別指導でも授業時間をフルに使って教えまくる個別指導も存在します。それぞれの考えがあってのことだと思いますが、私はそれでは生徒さんを伸ばせず、塾を卒業したあとが心配です。
LS WILLは小中学生を対象にお預かりしています。学校補習・中学高校受験の対策を行なう塾です。しかしただ単に『志望校に入れればいい』という考えはありません。進学後の勉強にも困らぬような学習習慣や勉強に向き合う姿勢を育む教室でありたいと思っています。
9月29日(木)・30日(金)は学習相談会です。目からウロコの勉強方法を習得しましょう。事前予約制として運営いたします。
現時点(9月29日午前10時)では30日(金)の15時以降に空き日程があります。お電話にてご確認下さい。
LS WILLみ春野本校
電話043-286-9045