前章からの続きです。前章と併せてご覧下さい。
実は前章の話には続きがあったのですが、あまりに長くなるようでは・・・と思い、カットしようと思いました。しかしそれではあまりに中途半端です。実情をお伝えしないのも後味が悪いように思います。
前章では私が生徒さんに説明する際には長い長い途中式を書く、と述べました。それに対して生徒さんの反応は『何でこんなに長いの?』、そしてそれがやがて『長いからこそ分かりやすいんだね!』となります。
解説する側としてもただダラダラと長くしているわけではありません。まさに押さえるべきポイントがあるのです。そして一つの式(次の『=』までなど)にポイントをいくつも作らないこともコツと言えるのでは。。。
そうすると生徒さんからこのような反応がよく見られます。『学校の先生はこんなに長い式、書かないよ!』
確かにそうですね。あれほど長い式を書いてしまうと時間的なロスが大きくなります。令和の小中学校では非常に厳しい時間制限があります。一つのことを徹底的に・・・とはなかなか出来ないのです。
例えば、計算問題5題を事細かな途中式を書いて説明するとなると黒板書き(板書)では10~15分はかかるかも。。。黒板を消す時間なども含めるとそれ以上かかるかも知れません。
それに対して個別指導なら問題難易度や生徒さんの到達度によっても変わりますが5~8分で完了出来るように思います。もちろん時間第一ではなく生徒さんの理解を確認しながら、という意味です。
これは・・・学校の先生を非難することは出来ません。一つは上記にあるような時間的問題、もう一つは学校のように複数名を教える集団指導なら生徒さんそれぞれの理解が異なり、微細な指導は回避されがちですから。。。
そこに『分からない!』が発生してしまうとあとは自力で解決するしかないようです。しかしその原因は存外に簡単なこともあるのです。それなら学校の先生やその指導法を非難するより自己解決を急ぐ方が生産的です。