小欄でたびたび述べていることに定期試験対策があります。『当教室は定期試験対策に絶対の自信があります』のような発言。これ、見ようによってはうぬぼれに見えたり不遜(ふそん;思い上がっていること)な発言と思われがちです。
しかし、これはうぬぼれや思い上がりではなくデータに基づいた確固たるものです。学校の定期試験は各科目20ページ程度(極端に多い・少ないこともありますが。。。)です。まずここを完成させます。
また、進捗管理をきちんと行ない、範囲内に学習濃度のムラが出来ぬように注意することも大切です。これは当教室のような目の行き届く小規模個別指導塾ならではのメリットと言えます。
この二つがきちんと出来れば一定程度の得点はお約束出来ます。言い換えれば『定期試験対策に絶対の自信』と出来るのです。
対して会場模試は別物です。学校定期試験の結果(順位など)はあくまでも学校内のものです。しかし会場模試は高校受験なら全県レベル、中学入試や大学入試は全国レベルになるからです。
ここではどうしても『学校間格差』という言葉も使わなくてはならなくなります。高校受験で言えばA中学で学年1位でもB中学でも1位相当とはならず10位相当・・・ということもあるのです。
私が学習塾業界に奉職して1年目、西東京地区の教室を預かった際に出会った生徒さんの話です。その生徒さんは中3で入塾してきましたが、中1中2と学校定期試験ではベスト5を外さず、通知表もオール5(中3でもオール5でした)でした。
しかし8月末に初めて受けた会場模試の結果では5科目偏差で50を超えず、以降も非常に苦しい受験生活を送ることになりました。私自身も初年度でこのような現実を見せられて非常に焦ったことを鮮明に覚えています。
この生徒さんは私立第一(東京は私立上位の考えが主流です)だったので一般試験より推薦が有利と判断して大学付属の高校に進学したのですが。。。
塾を卒業する際、模試の結果には強いショックを受けたと白状してくれました。学校で常にベスト5、模試を受ければ偏差値60をどのくらい超えているか楽しみ・・・と思っていたのに50に届かず、ですからショックなのは当たり前です。
ここから先は少し厳しい話です。
この地域の中学校は残念ながら学校定期試験で上位でも会場模試では厳しい結果が出てしまいます。『学校で一桁順位だから。。。』は井の中の蛙です。受験直前になって模試を受け、結果を見てショックを受けた。。。そうならぬ前にきっちりと準備をすることが大切なことだと思うのです。