私立入試の説明会をはしごするのが9月の恒例となっています。学校ごとの特色が凝縮されているようで楽しみです。もちろん貴重な情報を入手して生徒さんに還元出来るよう意識して参加しています。
その中で殆どの学校は入学後のカリキュラムについて説明します。特に高校生となればその3年間が将来に直結する大切な時期なのでその中身は大切です。
ある学校の説明会での一言が非常に印象に残っているのですが。。。
『本校は文転歓迎です』 非常にありがたい気遣いですね。文転とは理系クラスから文系クラスに転向することです。高校3年間の限られた時間、転向させられる余裕はないはずなのに。。。
実は文転を選ぶ辛さは私もよく知っています。その道を選択した生徒さんが何人もいたこともありますが、実は私自身が文転組だったからです。
自分自身の頃は高校の学習内容を転向させることは出来ませんでした。当時は文理選択が高1秋、2年から卒業まで理系クラスでした。従って文系クラスで授業を受けたことはない、そんな状況でした。
そんな事情を知っていた先生の中には私の受験に関係ない科目なので・・・と内職を許可してくれた先生もいました。日本史の先生は私のために夏期講習を(仲間何人かも一緒でしたが。。。)してくれました。
当然受験情報なども全く足りず、受験そのものがイチかバチかでした。しかし当時の都立高校はどこもそんな感じ、当時の私は悲観していなかったように思います。
それでも幸い志望大学から合格通知を得ることが出来ました。そこで知り合った仲間と受験の苦労を話し合ったのですが、そこで結構なショックを受けるという暢気さでした💦
また、私自身数学は決して嫌いではありませんでした。それは大学入学後にとても役立ちました。大学は社会科学系学部だったのですが統計学や国際金融政策論など高校数学の理解を必要とする科目もあるのです。
ついつい話が逸れてしまいました。高校1年2年で将来を決するような判断はなかなか出来ないものです。そう言った意味では文系理系をいつから意識させるのか、私自身の課題でもあるように思います。
その上で思いを改めて進路をガラッと変えることも可能であることをちょっとだけお知らせしておきます。
その際に注意点が二つ。一つ目は決して楽ではないことを予め覚悟する必要があります。二つ目、文系⇒理系の転向(文転)はできますが、理系⇒文系の転向は非現実的です。注意して下さい。