先日の試験で学校ワーク提出(学校提出ではなく、私がチェックするために塾へ提出するよう呼びかけています)が遅くなった生徒さんがいました。いつもは早々にチェックを受けているのに。。。
試験が終わって一段落した折、提出が遅くなった理由を尋ねてみるとちょっと驚く返事が返ってきました。『簡単すぎてつまんない。。。』
確かに学校ワークは全ての生徒さんに対応出来るよう基本問題を厚めに作られています。また、発展内容もあるのですが、試験前提出ではそのページはやらなくて良いという指示が出ることが多いようです。
自分の力に合わない問題集は確かに苦痛です。易しすぎて手応えがないもの、難しすぎて全く進まないもの等々学習効率を著しく阻害する大きな問題です。しかし、自分の力にピッタリ合うものに出会う確率はほぼゼロ、と言って良いのではないでしょうか。
では、塾での演習はどうしているのか。学習塾はそれ専用の教材を使って・・・いるわけではありません。教材会社の出しているもの、市販の教材を使っています。そこに運営の秘密があるのです。
授業では私が生徒さんの到達度を判断してその都度解く問題を指定します。これは全ての生徒さんが全ての問題を解く必要がないからです。
理解の進んでいる生徒さんには基礎的な問題は間引いて発展問題に取り組ませる、ちょっとつまずいてしまっている生徒さんには基礎をきっちり作り上げるor 学習内容を遡らせるなどの見極めが必要なのです。
それをせずにただ一律に進めさせてしまえば、理解の進んだ生徒さんからは『退屈だな。。。』、つまずいている生徒さんからは『分からないよ。。。』とどちらも良い結果になりません。
こんな話を教材会社の担当さんに話したところ、『まさにこの教材の正しい使い方です!』とのこと。この教材は巷間『難しすぎる』と言われますが、よく見ると難易度の幅が非常に広い、そこに気づけない塾が多すぎて。。。とのことでした。
この担当さんとはお付合いも長いのですが、『さすがに教材マニアですね』とのお褒めの(?)言葉も頂きました。
だからこそ家庭学習、宿題でも『このページのこの問題とこの問題』というように事細かに指示をしています。中学生・受験生になれば演習時間も指示して効率的に解くよう指示します。
これらを自力で解決しようとするのはちょっと無理があると思います。これは致し方ないことです。だからこそ塾でその方法を身につけられるようお手伝いしています。
問題集を買って自宅で頑張っているキミ、何の抵抗もなくすらすら解けてしまう問題や1問解くのに5分以上かかるような問題に時間を使うのは時間の無駄ですよ! それならキミはどのレベルの問題を解くべきか知っておくことが大切です。