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880 秋の説明会

880 秋の説明会

夏期講習から中学校の前期期末試験が終わると私立高校(一部私立中学校)秋の入試説明会が一斉に実施されます。この説明会は夏休み中の学校説明会で出なかったような内容も盛りだくさんで出てきます。

多くの学校では一昨年・昨年と対面式の説明会を中止しました。これは新型コロナウィルス感染対策によるものです。久しぶりにお目にかかる校長・教頭先生や入試担当の先生の晴れやかな笑顔が印象的でした。

そして昨年・今年の説明会ではこれまで聞かなかった説明、新型コロナウィルス感染防止施策が差し込まれています。学校に求められる『安全』当たり前ではなかったことを再認識させられます。

また、新型コロナウィルス蔓延の境となった2019年入試以降はコロナ禍での入試制度変更が難しかった学校も昨年から今年にかけて大幅な変更を行なっています。

これはコロナ禍だけではなく指導要領改定大学入試改革も関係しています。それだけに入試担当の先生方も仰るように学校全体としてのレベルを上げたい、それには入試レベルを上げざるを得ないとのご判断が滲み出ています。

それだけに2019年以前の数値や傾向は殆ど役に立たないのでは…と感じるほどの変貌ぶりを見せる学校も多く見られます。指導要領改定に加え、コロナ禍での改定控えが改善されたことなどがあるのではないでしょうか。

これらが何を引き起こすのでしょうか。これには非常に強い危惧を覚えます。特に現在の中学3年生への進路指導では細心の注意を持つよう意識していますが。。。

 

現在の中学3年生、多くの学級担任の先生は前回受験が3年前の2019年です。残念ですがこのデータは現在全く役に立ちません。そのデータ・肌感覚を元に進路相談(三者面談や二者面談など)をして下さってもあまり。。。

だからと言って塾から『学校の進路指導はアテにならないから…』と伝えるわけにも行きません。中3生と言えど純真なお子さんです。塾からの話が元で学校不信になっては全てが瓦解します。

私個人の考えですが、学習塾はあくまで日陰の存在であるべきです。ご家庭や学校での生活をサポートする立場だと思っています。それなら日向の存在である学校に対して雑な扱いは避けるべきでしょう。

現状の入試制度が激変していること、それらへの対策の重要性をきちんと伝えながら進路指導をすべきと考えています。そこまでをていねいに話せば自ずと理解出来るものだと思います。

 

恐らく・・・今年の入試は生徒さん個々の頑張りもさることながら、その指導をされる先生方(クラス担任・教科担任)の力量、そして陰ながらサポートする学習塾の情報分析力によって大きく左右されるのではないかと思っています。

 

蛇足ではありますが、今夏の学校説明会に参加出来なかった中学3年生・小6受験生に朗報です。例年では締め切ったらそれ以降実施されない説明会・見学会ですが昨年以降は個別で申し込むことを受け付けてくれる学校が増えています。

夏休み明け以降気になる学校が出来たら思い切って受験校の入試広報ご担当の先生に電話を掛けてみることをお勧めします。もしかしたらその電話からキミの未来が拓けるかも・・・!?