授業中に机間巡視をしているとその場で生徒さんから質問が上がることが良くあります。『センセー、この問題はどこから解くの?』『この問題の意味がよく解らない』等々。
それらには当然全て対応します。いや、全てではありません。中には質問に答えないものもあります。言葉の意味や単語など、辞書を引けば解るようなものについてはその場で答えずに辞書を引くよう指示します。
目の前の問題を考えて考えてそれでも解らないから質問して・・・と言うプロセスであればその時点で指導することは有意義なものとなります。
しかし単語や言葉の意味は生徒さんからすれば横着して私に聞いて解決しようという気持ちが見え見え、そんな質問に答えても生徒さんのためにはなりません。
面白いもので単語や言葉の質問(辞書を引けば済むような質問)を繰り返す生徒さんは家庭学習習慣が付いていない、語彙力・単語力に難があるなどの傾向が顕著です。
恐らく周りの人に聞いて解決するものという思考回路が出来上がっているのだと思います。従ってその場で教わった言葉も定着することなく流れ出てしまうのでは。。。
LS WILLでは授業中積極的に辞書を引くことを推奨しています。しかし解らないからすぐ辞書を・・・としてしまうと言葉や文章を類推する力が育ちません。そこで辞書を引くタイミングも指導しています。
辞書を引くのは丸付けの段階と言うルールを作っています。それによって問題を振り返る際に言葉の意味まで確認して貰うのです。問題を解いている最中に辞書を引けば・・・場合によってはカンニングです。
辞書は積極的に引いてほしいのですが、辞書で言葉や文法を調べるタイミングはきちんとしたルーティンを守るよう一線を引かなくてはなりません。これ、口で言うほど簡単ではないのが伝わりにくいのですが。。。
この手順がきちんと身に付いた生徒さんなら安易に『センセー、この単語の意味は?』と聞いてくることはありません。自分で解決できる手段を身につけることは自立学習の第一歩だと思います。
また、辞書の話題になると最近必ずついて回るのが電子辞書の扱いです。便利な反面高価な物なので賛否両論ありますが・・・ LS WILLでは電子辞書の使用も推奨しています。
紙媒体の辞書と色々と違うので使うための工夫も必要です。しかし紙の辞書に較べて格段に早く引ける、例文や類語も充実している、昨今は既引き機能もついているなど長所も多いものです。これからの学習をより効率的にするためにも使いこなせることが求められるのではないでしょうか。
解らない問題についての質問は大歓迎です。しかし大多数の生徒さんにとって言葉の意味や単語などを答えてあげることは有益ではありません。それなら自分で調べる習慣作りを手伝う方が効率的です。
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