中部の大都市市長が教育長を任命した折に高校入試をなくせるようなシステム作りを指示したそうです。確かにこれが適えば現在の教育問題は大きく改善されるはずです。しかし・・・
現在の教育において、高校入試をなくして中等教育校という位置付けにすれば不足している教員をそこに集中させることや設備の問題などが大きく改善されることが期待できます。
学校によっては空き教室や必要以上に広くなってしまったグラウンドの運用も効率的に出来るようになるのではないでしょうか。
課外活動、部活動の面から見ても中学3年・高校3年と区切らずに継続させることにより効果があるのでは・・・ ただし、12才と18才では体つきがまるで異なります。そう言った配慮は必要になります。
また、野球などの集団球技などは1校でチームが組めずに2~3校で連合チームを組むことも少なくなるのではないでしょうか。
しかし・・・
勉強の面ではフィルターを掛けずに授業を行なうことは無駄が多すぎます。そのフィルターとなるものが高校入試なのです。
学校内で習熟度別クラスを組むなどの対策はある程度出来ますが、ある程度の規模にならないと効果は上がりません。そう言った意味で高校入試というフィルターは必要悪として存在するのでは。。。
また、中学校が中等教育校として単純に2倍の規模となればそれだけ教員の目が届きにくくなることも危惧しなければなりません。『教員の数も増えるのだから・・・』というのはちょっと短絡的に思います。
現在、どこの中学校もいじめ問題・不登校への対応などが教員業務を大きく圧迫しています。これらは大規模校ほど大きくなる傾向があります。この点についてはまだまだ検討の余地があります。
昨今、部活動の外部指導者制度について準備が進んでいます。学校はもっと地域と連携して外部の力を活用しなければならないと思います。
いじめ問題・不登校への対応などはもっと地域と連携して対応すれば早期に良い結末を迎えられるように思うのですが。。。
高校受験をなくす前にやるべき事がまだまだあるように思います。