前章で夏休みには基礎力向上を・・・という話をしました。それについて『中3になっても基礎力!?』といったご意見を頂きました。これについてちょっと触れておきたいと思います。
大前提として中学3年間の学習は高校・大学、そしてその先で学ぶことの基礎をなす部分です。これが確立されないとその先の学習は非常に厳しいものとなってしまいます。
また、これは小学校で習得するものでもあるのですが、この期間に学習習慣をきちんと身につけることも大切です。そして学習習慣を身につけるために最適なものこそ基礎の反復学習なのです。
高等数学を学ぶ上で分数計算や方程式は必須です。語学を学ぶ上で単語や漢字力は欠かせません。それらをきちんと整理することが基礎力の構築となるのです。
高校受験は言ってみればこれらの整理が出来て高校で学習する準備が出来ているかどうかを確認する機会です。受験で一定以上の評価を得られることはその高校で勉強する準備が出来ていることを意味します。
私は目の前の問題が解けることよりその問題に取り組む姿勢を重視してほしいと思います。例えその問題が解けてもアプローチが間違っていたり正しい手順を踏まずに解答に辿り着いた場合、次の問題も解ける保証はないと思います。
反対に正しい手順で解き進められればルートを外さずに解き進められる習慣付けは出来ているのではないでしょうか。あとは『その先をどう進めるか』という手段を習得できれば完成させられます。
手順を踏まずに正解、手順を踏んで不正解。いずれも指導を要しますが、正解だった場合の指導は難しくなります。なまじ正解だったため、解説が軽くなってしまうのです。
反対に不正解だった場合は『こうすれば良いんだ!』が残るため、指導がより効果的になっています。似たような二者ですが、皮肉なことに不正解の方が伸びる結果となるようです。
問題の解き方も重要な基礎力です。数学ならきちんと経過式を残すこと、英語なら疑問文でも否定文でもまず肯定文から英作文を作ること、国語なら問題を分類して『何を問うているのか』を明確化してから解くこと、これ以上はキリがありませんので。。。
夏休み期間には基礎力、そして正しい解き方を徹底的に見直しておきましょう。それが秋以降の爆発的な伸びに繋がります。それを怠れば直前で伸び悩む・落ち込むことも懸念しなければなりません。
LS WILLの夏期講習は今一度基本に立ち返り、正しく解く方法についても徹底的に取り組んでいきます。それは『解っているのに解けない』を解決する手段にもなります。
ご自身の努力量が点数に反映されていないと感じる方は夏休みの間だけ当教室で頑張ってみませんか!