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846 今年の夏は特別な夏! ~2022年夏期講習~

846 今年の夏は特別な夏! ~2022年夏期講習~

2022年の梅雨明けは記録的に早くなりそうです。6月下旬の記録的猛暑も辛いところですね。そんな中、こんな声を生徒さんから聞きました。

『まぁ、夏休みは来年も来るし。。。』ウ~ン。。。それは正しいことなのでしょうか。正しいことであり、正しくないことのようにも思います。

小学4年生なら小学4年生の、中学2年生なら中学2年生の夏休みは今年限り、その間にやっておきたいことは大きく変わっていくように思うのですが。。。

 

特に受験学年はまさに『特別な夏』となりますね。例年受験直前で生徒さんから漏れる愚痴夏休みにやっておけば良かった。。。』が圧倒的に多いように思います。

考えてみればそれは当然です。冬休みになれば受験は直前、必死になっていない受験生はいない筈です。他方で新受験生となったばかりの春休みには部活動や習いごとなどもまだまだ佳境、勉強にはあまり時間を割けません。

 

夏休みにやるべき事の中でも一番声高に言われている『基礎力の向上』について述べていきましょう。この言葉はよく耳にしますが、どこからどこまでが基礎なのかという実務的な面で語られることは非常に稀なようです。

ではなぜ基礎なのか、受験までにふんだんな時間をまとめて確保できるのは実はこの夏休みが最後になるのです。秋になれば学校対策と並行して受験体制を強化する時期、冬になれば直前対策で時間は取れません。

基礎に分類されるもの、実は志望校ランク(イヤな言い方ですが。。。)によっても変わりますので偏差値50台前半の公立高校を例に取りましょう。ここで是非完成させたい基礎を列記していきます。

数学 計算を完成させましょう。中3の『式の展開と因数分解』『平方根』だけではなく、中1・中2の計算範囲である『正負の数』『文字と式』『式の計算』の確認も行ないましょう。

特に1・2年範囲では応用発展範囲にまで目を向け(基礎、と言っているのですが。。。)その範囲から出題される入試レベル問題にも対応できる準備が必要です。

意外にも入試直前になって正負の数の計算が・・・、文字式が・・・となるケースが多いのでそれをきちんと確認して完成させておく必要があります。

英語 既習範囲(中1~中3夏休み前)の基本構文整理を完成させましょう。教科書や学校のワークも一案ですが、教科書掲載外文法もあります。それらも洩らさずにチェックしましょう。

これが組み合わさると長文になります。逆を言えばこれら基礎構文が不十分な状態では総合問題演習に入ることは出来ません。秋から総合問題演習に入るための準備として完成を目指しましょう。

国語 この科目は少し特殊です。夏休みの国語は読解力の向上に努めましょう。多くの受験生(中学生、と言っても良いかも。。。)は読解が苦手です。感覚で解く方法から理論立てて解き進める方法へ移行させましょう。

古文や作文は・・・と言うご意見もあるかと思います。余力があったら是非ともやりたいところですが時間的制約から秋期以降に回しても良い範囲となります。この辺りは例の『学校のランク』によっても変動します。

古文や作文を秋期以降に回して良い理由はもう一つあります。それはそれらの単元が『技術で解く』単元だからです。技術で解く単元は仕上がりまでの時間も短く済むので秋期以降でも十分に得点を伸ばすことが出来るのです。

 

少し長くなりました。理科社会については教室までお問い合せ頂ければと存じます。但し、理科社会を軽視してはいけません。公立高校受験であれば国数英の1点と理科社会の1点は同じ重みです。それを意識して5科目バランス良く全体的な底上げが出来るようになると理想的な夏になります。

 

また、比較的単調な学習になります。しかも40日という長い期間です。必要に応じて進み具合を確認しなければなりません。LS WILLでは塾が行なう進捗確認も大切にしています。

 

受験生にとっては後悔の残らない夏を過ごして欲しいと思います。そのためにも着実に日々の演習を積み重ね、それをきちんとチェックする準備も必要なのです。