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29 教材の選び方

29 教材の選び方

本屋に行くとまさに迷ってしまうほど山積みにされた教材があります。これほどの種類があるとどの教材が良くてどれが…と迷ってしまうのではないでしょうか。

私の教材選択法は至ってシンプルです。色々と問題がありますので固有名詞は出さずにご案内いたします。

一つは解答が厚いもの。特に高校生に勧めるのは問題と同量、もしくはそれ以上にボリュームのある解答解説を持つものです。私は文系人間で数学が嫌いでした。その勉強方法を教えてくれた人は『テキストの方ばかりで理解しようとしてはダメ。それ以上に解答解説に重点を置いて理解していけば…? 数学嫌いの理系学生は{解答暗記法}という勉強法で解答解説を丸暗記することから始める学生もいるよ…』とのことでした。少なくとも受験数学は一定の法則に数字を当てはめて解き進める、という前提で考えれば教示して下さった方の言は正解だと思います。

教材選択ポイントの二点目は英語・国語系のテキストで『例文が多い』ことです。これは例文に違い(堅い文が好きなのか、砕けた文が良いのか、また、名言系が良いのか、普段の会話に使えるのが良いのか、そして志望の傾向等)がありますので自分の探している例文を重点的に使ってくれるテキストがいいと思います。古文の文法テキストにおいてもチェックすべきポイントだと思います。特に古文の文法は例文のないものも少なくないので注意して選ぶべきです。

最後のポイントは『単色刷り(最悪でも2色刷)で余白が目立つ』ことです。テキストは使い込んでいくうちに書き込んだりカラーマーカーで線を引いたりすることが必要になります。そんな時に余白までびっしりと図表や解説のイラストがあるようなテキストですと書き込むことが出来ません。また、カラー印刷ですと『ここが大事!』とチェックしても目立たなくなってしまいます。最近の過保護なテキストは多色刷り、中にはカラーのものまであります。ぱっと見には刺激的で良いようにも思いますが、学習する、勉強するという観点からはあまりお勧めできません。

更に、これは余談なのですが、装丁のしっかりしたものを選ぶことも大切です。参考書、問題集は読み物としての本より開け閉め(?)が激しく、また、開いた状態で置きたいので開き目を肘で押さえつけるなどの扱いをしてしまいがちです。従って装丁が緩いとページがバラバラと散らかるようになってしまいます。それが気になると勉強にも集中しきれないのではないでしょうか。