勉強法が分からない、そんな声を聞く中で一番多いのは国語です。国語の中でも読解が厄介です。何が正解か分からない、答の根拠が分からないなど結構深刻な状態の生徒さんが大多数です。
学校の授業では『これは~ですね、だから・・・』といった説明の中で疑問を持つことが出来ないような雰囲気です。従って一人で考え直していくと『???』となってしまうのです。
入試対策としての国語はあまり知られていませんが結構シンプルです。出題パターンがあってそれに沿って本文を当てはめていけば解答に辿り着くことが出来ます。
それを自己流で読み進めてしまうと絶対に正解となりません。これが入試国語の面白いところであり、怖いところです。
しかし、定期試験対策としての国語はパターンに当てはめていく方法が取りにくくなっています。その阻害要因が学校授業にあります。
学校の先生方はそれぞれ工夫して興味を持って読み進められるようにしています。その工夫が。。。かえって正しく読むことを妨げているように思います。
それなら国語の試験対策は無駄なのか、そう思えてしまいます。国語の対策を一切していないと話してくれた生徒さんもいました。しかしそれでは。。。
実は国語こそが対策の差がはっきりと分かる科目なのです。国語全体の出題を大きく分類して対策をしましょう。
一つ目、漢字 これはやったかやらなかったかだけの差です。きちんとやれば結果は出ます。やらなければ手の施しようがありません。日々の学習に組み込んでいきましょう。
二つ目、言語事項 これもやっているかどうかが一番です。その上で文法やことわざなどの学習は効率的なノート作りが必要です。ただ漫然とやってしまえば無駄な時間や労力がかかる上、効果も出しにくくなります。
三つ目、古典全般 定期試験では出題される文が限定されますのでそれをきっちりやりきればそれで事足ります。古典は苦手意識を持たれやすい分野ですが、範囲が限定されていれば逆に得点源となる範囲です。
四つ目、聞き取り 聞き取りはトレーニング次第で大きく変わるものです。過去問や練習問題などで効果的にメモを取る方法(箇条書きにする・単語でメモするなど)を身につけましょう。
五つ目、作文 作文については定期試験レベルでは非常に甘い採点が現状です。それなら問題文に沿った条件で指定文字数を書き切ることが大切です。文字数を書き切れば最低でも半分の配点は貰えています。
最後は読解 これは出題によって賛否両論が出てしまう範囲です。それなら逆の心理を突いていきましょう。即ち王道をきっちり押さえることに専心しましょう。一番妥当な教材は学校ワーク、これを繰り返し解くことが一番効果的です。
読解については指導する側として私も少し悩んだ時期があります。しかし出題する側(学校の先生側)からすればあまりにも外れた問題は出せないのではと考えました。
そう考えたとき、出題の根拠とすべきものを考えました。それが学校のワークです。これを徹底的に繰り返すことで効果的な定期試験対策が可能となりました。その他、準拠系教材も同様の扱いです。
考えてみれば学校の先生からしても問題を作ることは相当な労力がかかるものです。そう言った参考資料があっても不思議ではありません。
出題者心理を知ることも試験対策では大切なこと、となるのです。