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834 理科社会の一問一答

834 理科社会の一問一答

近年は入試の出題形式も変わり、知識型の問題は大幅に減りました。それに変わって台頭したものが記述式、つまり自分で考えて答える問題です。

しかし中学校の定期試験では記述形式の問題はさほど増えていないようです。これはどのような理由があるのでしょうか。

 

記述式と短答式(いわゆる一問一答形式)では記述式の方がより発展的な問題とされています。短答式問題は基本問題に分類されることが多くなります。

しかし、学校の定期試験であまり発展問題ばかりでは定期試験に相応しくない平均点になってしまいます。ある程度は『取らせる』問題も必要です。

また、定期試験の建前として『期毎に学んだ内容を確認する』という性質上、応用・発展ばかりの出題は趣旨にそぐわないものとなります。

 

しかし。。。

832章で少し触れていますが、昨今は応用・発展問題をメインにした問題集・解説書が何と多いことでしょう。基礎的な内容を疎かにしているようにさえ感じます。

それらの問題集を一生懸命やっても効果的な定期試験対策にはなりません。労多くして功少なしです。定期試験対策はまず正答率40%の問題は全て取ることです。

その準備が完成してから応用・発展問題に着手するするのが正しい手順だと思います。その意味では学校ワークを含む問一答は早々に完成させなくてはなりません。

 

冒頭に話を戻すと、近年の入試出題傾向で一問一答形式から記述式問題への移行は『一問一答はできて当たり前』という考えから出発しています。決してやらなくて良い内容ではないのです。

特にこてはし台中3年生は修学旅行前までに理科社会の一問一答を完成させておくことが大切ですよ!