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814 円安 ~今の世界情勢から学ぼう~

814 円安 ~今の世界情勢から学ぼう~

ロシアによるウクライナ侵攻が止む気配を見せぬ中、日本経済が大打撃を受けていることをご存じでしょうか。国際為替が大きく変動し、日本円が大幅安になっています。

関心を持っている中学生は『有事の際は国際基軸通貨が強くなる』ことを知っている人もいますが、国際為替は苦手にしている中高生が多いので入り口から解説しましょう。

 

国際為替市場は多くの場合、市場価値によって為替レートが決定します。国内で政情不安や経済的ダメージがあった場合はその通貨価値が下がってしまいます。

また、国際的に大きな動乱・混乱(今回のロシアによるウクライナ侵攻や新型コロナウィルスの蔓延などは典型的な事象です)が起こった場合は国力の高い国の通貨(アメリカドルが代表的です)の価値が増し、日本円を含むその他の通貨は価値が下落します。

 

また、『円高』『円安』についても解説をしましょう。1ドル=110円が120円になった、これは円安です。円の数値が上がっているので『円高じゃないの!?』と思われがちですが。。。

では、例え話で解説しましょう。1本100円のジュースがありました。これが125円になりました。ジュースの価値は変わらないとすると、円(お金)の価値が下がった(安くなった)解できます。

円の価値がドルの価値に対して下がること、これが『円安』です。円高についても解説したいのですが、解説することによって混乱してしまうかも・・・ 今回はここで止めておきます。

 

歴史的にも1949年4月23日にGHQによって円ドル交換レートが『1ドル=360円』に決定した日でもあります。これを機に通貨・為替史についても見直す良い機会ではないでしょうか。

 

ニュースを見ていると『日銀による為替介入』、『国際通貨基金(IMF)による協調為替政策』などが出てきますが、これは大学で学ぶような内容なので割愛します。もし関心があれば教室までお越し下さい。ご納得頂けるまでお付き合いします。

 

実はこの単元、中3社会(公民)高校の政治経済で学習する範囲なのですが、苦手にしたり勘違いで覚えている中高生が非常に多い範囲なのです。ニュースなどで学ぶことは大切なことです。しかしそこに何らかのサポートがあると・・・安心して学習できますよね!?