環境作りはどんなことにも必要です。勉強する環境、趣味を探求する環境、リラックスする環境、コミュニケーションを取る環境、いずれもその趣旨にそぐわなければ効率が下がることは皆さんもご存じの通りです。
しかし、私個人の感覚では塾の環境はあまり好きではありません。壁一面に意欲喚起の標語が貼ってある教室では疲れてしまうのではと思っています。
その中で整理整頓と雑多な面、統一性の度合いなどバランスを考えた教室づくりをしたいと思っています。大人が思う『勉強する環境』と生徒さんが感じる『勉強しやすい環境』はわずかながらズレがあると思っています。
塾は勉強するところなので遊びは全て排除する、この考え方はいかにも窮屈です。それなら少し茶目っ気があるくらいがリラックスして学習に臨めるように思います。
また、塾の授業は1通塾に付き1コマ、とは限りません。長期休みの講習では一日中教室に缶詰という日も稀ではありません。そんな時に勉強標語ばかりが目に入ったら・・・ゲンナリしてしまいませんか!?
先日、子供部屋の色彩と作業効率について書かれた文献を読んだ際、興味深いことが書かれていました。『原色の部屋より中間色の部屋にいる方が作業効率が上がる』『単色の部屋よりいくつかの色がちりばめられた部屋の方が効率よい作業が出来る』とありました。
大人になると単色で統一された部屋の方が格好良い部屋とされていますが、学習環境を作るという面ではある程度の雑多さは必要なのではないかと思いました。
しかし、掃除については別だと思います。汚れた部屋よりきれいに手入れされた部屋の方が効率は上がるのではないかと信じて今日も掃除に励んでいます。