春期講習終盤、いよいよ本格的に新学期です。この時期、実は非常に大切です。この時期に理解が進んでいるかどうかで一年間の大まかな進度を読むことさえ出来るのですから。。。
また、受験が終わった生徒さんが卒業し、新たな生徒さんを迎える時期でもあります。教室運営面でも雰囲気が一新される時期となります。
そして肝心な春期講習の総括を経て春のスタートダッシュの時期です。その前に必要なこと、つまり旧学年の総括は春期講習でほぼ終わっています。その中で目に付いたことを今回論じていきます。
今回、特に小学生で『これは学校でやっていないから。。。』という声が多く上がりました。つまり、学校で教わっていないから出来なくても良い、そんなニュアンスではないでしょうか。
教科書記載事項でも少し脇道に逸れすぎているものや内容的に重複するような箇所を割愛なさる先生はもちろんいらっしゃいます。しかしそれ以上に時間がなくて終わらないからやらなくてはならない単元を飛ばしてしまう先生もいらっしゃいます。これは由々しき問題です。
中にはこんな先生もいらっしゃいます。これは遙か昔、私が小学6年生の頃の話です。
その先生、少し変わり者でした。これは私の評価ではなく、周りの人たちがそう評価していました。今から思えば少し偏った考えをお持ちだったと思います。
その先生は社会の授業で『地理は中学生でやるのでやりません。小6では歴史だけをやります。』と宣言してそれを実践されました。特に昭和初期の軍国化と第二次世界大戦についてみっちりと時間を割いて行ないました。確かに平和教育は必要です。しかし。。。
案の定、同じクラスだった級友は中学生になってからことごとく社会嫌いになりました。中学校の先生曰く『この辺は小学校でやっているはずだから・・・』と解説を割愛されるごとに脱落していったのです。
また、現在は小学5年生で学習する『割合』や『平均』などは中学2年で形を変えて学習します。単元名こそ『連立方程式』となりますが、内容は小学校で習ったことの発展です。そこ、中学校の先生は『小学校でやったよね!?』と詳しい説明をしない先生が多いこと。。。
これらは中学校の先生を責めるわけにはいきません。小学校で完成させるべき箇所なのですから。。。それなら学校でやっていなくても解決しておかなくてはならないものだと思うのです。
そして大切なことですが、『学校でやっていないから私もボクもやらなくて良い』という理論は成り立たないことを知っておくべきですよね!?
自分が理解できなくなっている理由を誰かの生にするのは簡単です。しかしそれでは前に進めませんよね!? 前に進むために何が必要か考えましょう。
そして前学年の教科書を読み返し、勉強していないところもしっかりと見直しておくことも重要なことです。