学習塾にはそれぞれ進路指導方針があります。建前だけでも『脱・偏差値!』を掲げているところは多いのですが、実際のところは難しいようです。『○○高校合格!』の一言が募集行為に大きな影響を与えるからです。
しかし、進学先で毎度の試験に青息吐息では困ります。その様子では次の進路選択が大幅に制限されてしまうことは明白です。進学先でも安定した成績が取れることを見込んで進路を選定することも大切だと思います。
表題の鶏口牛後とは『大きな牛のしっぽの部位よりも小さな鶏のくちばしに位置せよ』という教えです。大集団の後方にいるより集団が小さくても先頭に立つことが大事である、そのような考え方です。
そう言えば先日知人からこんな話を耳にしました。その人、千葉県トップの進学校である県立C高校に合格したのですが、学校の授業について行けず留年、最終的には卒業を待たずに学校を去ったそうです。
因みに県立C高校、中退率が高いことでも知られています。つまり『牛後に甘んじることは許されない』学校だと思います。入試で求められた必死な取組みを入学後も継続させなければならないのです。
一方、広い間口で募集する私立高校では一般クラスと特進クラスを分けて募集する学校もあります。それぞれのコースに特色を持たせているのは分かりますが、それを踏まえて選択しなければなりません。
特進クラスは一般クラスより進路指導が厚くなります。これはコースの特性上、致し方ありません。また、学校経営面から考えても特進コースで進路実績を出すことは重要なこととなるのです。
そうなると母数の大きい一般クラスと少数精鋭の特進クラスでは進路に圧倒的な差が出ているのは当たり前のことだと思います。
もちろん、学校によって違いがあります。特進だと部活動には入れない高校、逆に一般も特進も一律部活動参加を課すなどは事前の確認が必要です。その上で最適な受験方法を探し出す必要があります。
LS WILLでは公立高校に進む生徒さんには入学後も余裕を持った生活を送れるような学力を、私立高校に進む生徒さんには出来れば特進クラスに進学させたいと思っています。
それは勉強一辺倒な考え方・・・ではありません。むしろ逆です。勉強に余裕があれば部活動や好きなことに時間を費やすことが出来ます。赤点連発では補習の連続となり自由時間を取れません。
LS WILLには勉強を頑張りたい生徒さんと同じくらい、勉強以外のことを頑張りたい生徒さんがいます。それら全ての生徒さんを応援するためにも今この時点で必要な勉強を示したいと思っています。
それがLS WILLの考える鶏口牛後です。