2022年3月25日、千葉市立小中学校の終業式です。生徒さんに話を聞くと学年を終えた安堵感より通知表に対する関心の方が遙かに高いように感じます。確かにそれはこの一年間の頑張りを評価したものですから。。。
この評価、実は非常に厄介です。『良かった』『悪かった』と拙速な判断をしたくなる気持ちも理解します。しかしそれでは次に繋げられません。ではどうすれば良いのでしょうか。
保護者様にお願いがあるとしたら通知表を一目見て判断することは出来れば避けて頂きたいのです。特に『上がった』『下がった』は安直に判断できないのです。でも、言いたくなりますよね!? お気持ちは重々理解しています。
例えば中学校の数学。前期は計算・方程式・関数が範囲です。それに対して後期は図形・論理的考証が範囲となります。これだけ毛色の違った範囲を単純に較べることは少し難しいことです。
また、中学社会では中学1・2年の間は地理と歴史を並行して進めます。同じ社会科として中学校でも同じ先生が教えますが、内実は全く別の科目なのです。そうなると安直に較べることは。。。
前の通知表と単純な比較をしないとしたら通知表の位置付けはどうしたら良いのでしょうか。このような質問を頂くことがよくあります。それは視点を変えることが必要です。
今までは『これまでの取組みについての評価』を主な役割だったと思います。それを『これからどう進めるかの指標』に置き換えてみてはどうでしょうか。
そうなると『これからどうすべきか』を考えなくてはなりません。その糸口となるものが観点別評価の欄です。意外にも全く目を通さない保護者様もいらっしゃるようですが、是非ともご一覧下さい。
中学生の場合、その欄はA・B・Cの三段階に別れた評価をしています。それらを総合したものが科目の評点となるのです。それなら『数学の3を4にしろ!』より『数学の技能をBからAにしよう』の方が目的として明確です。
更に踏み込んで言えば全科目とも『意欲・関心・態度』でどのような評価がされているかを良く確認しましょう。これは本当に大事なポイントです。もし真摯に取り組んでいるのに思った評価が得られていないときは思い切って学校の先生に尋ねても良いのではないでしょうか。
通知表を隅から隅までくまなく見て下さい。学校の先生から何かしらのメッセージがあるはずです。それをキミがどう受け取るかが大切です。そしてそれを活かしていくことが重要なのです。
これは模試や定期テストにも言えることですが、結果(評点・点数)だけを見るより、なぜそのような点数になっているのかを把握することこそが次への一歩に大切なのです。
もし、通知表の見方で判断が付きかねる場合にはLS WILLまでお気軽にご相談下さい。
LS WILLみ春野本校
電話043-286-9045
3月26日(土)より4月5日(火)は春期講習特別日程です。13時より受付を開始します。
3/27(日)、4/3(日)は休校ですが、カウンセリングのご予約を頂けば開室します。