前章のコラムを記しながら思い出したことがありました。『成績の良い生徒さんを選抜して｡｡｡』という運営はつまらないと述べました。しかしそれをやっているところがあることをご存じでしょうか。

 

一部の予備校では千葉県の私立公立高校御三家、学区のトップ校、地域のトップ校に通う高校生を対象に生徒を集め、合格実績を作るのです。この合格実績が翌年の募集ツールになるのです。

トップ校から集められた生徒さん、当然授業料などは無料もしくは大幅割引きの特別料金です。彼らが実力通りきっちり頑張り切ることが翌年以降の宣伝になるので予備校側も躍起になって募集します。

一部の予備校、と記しましたが、実は殆どの予備校でこれを行なっています。通学している学校でおおよその学力が判断できることから安易に募集している予備校も｡｡｡

また、『無料の模擬試験を！』という形で選抜試験を行なっている予備校もあります。模試を受けて上位10～20％程度を特待生として迎え入れるのです。

 

当教室の卒業生から毎年のように『予備校から特待の誘いを受けたんだけど･･･』という相談があります。特待を受けること自体は悪いことではないと思います。講義内容が合うようなら通ってみればと伝えています。

卒業生の中には特待を受けても講義はほぼ参加せず、模試と自習室利用だけフル活用したという強者もいました。しかしそれで予備校の合格実績となればWin-Winの関係です。

 

予備校は学習塾に較べて人間関係が希薄です。ある程度割り切ってドライに考えることも必要かも知れません。その中で自分の求めるものや必要なものを取捨選択できる力も大切になってきます。

 

しかし･･･こんな小さな塾の卒業生が毎年のように予備校特待を取るとはどういう状況なのでしょうか。ウ～ン･･･