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783 試験対策への向き合い方

783 試験対策への向き合い方

小欄前章の『試験前は・・・』に早速いくつかのご意見を頂きました。こんなに早く反応を頂けるのは授業でもWEB上でも嬉しいことです。その上でいくつか補足していきます。

前章では確認事項の最終チェックを促す内容としました。これはつまらぬ失点を防ぎ、実力相応の点数を取るために必要な手段だからです。ちょっとしたことですが、試験科目全てとなると『塵も積もれば山となる』です。

仮に1科目2点の失点が回避できれば5科目で10点です。これ、大きいですよね!? その失点を年5回毎回の試験で防げると・・・

試験の鉄則は『出来るものを全て得点化する』ことです。そういう意味では試験における見直し問題文を正確に捉えることなども非常に大切です。

千葉県公立高校入試では毎年入試問題の正答率が公表されます。年度によってばらつきはありますが、『正答率50%以上の設問』が全て解けた時の得点偏差値55~58相当の高校に合格できる得点となっています。

 

一方で『試験前まで解けなかった問題が残ったらそれをやりたい!』という希望も理解します。しかしそれは多くの無駄を含んでしまいます。

一つは時間的無駄。解らなかった問題であればそれを解明するには相応の時間を要します。効率の高い方法は安全策を取るなら難しい選択になります。

その問題がきちんと習得できれば一定の成果ですが、そうならなければゼロとなってしまいます。この無駄は特に試験直前になれば少し大きく響きます。

二つ目は出題の確率多くの人が解らないというような問題(学校ワークにある入試類題のような問題)ばかり重点的にやっている人がいますが。。。

その問題が出題されれば大きなメリットになりますが、そのレベルの問題ばかりは出題されません。そうなると無駄が多くなってしまいます。ましてや『みんなが出来るような問題』を落としてしまえばマイナスになりかねない危険もはらんでいます。

学校の定期試験など範囲が狭めに限定されている場合には対応させることも可能です。しかし入試など範囲が膨大になる場合は絶対に勧められない方法です。注意して下さい。

ましてや『今までのテキストが終わったから新しいテキストをやろう』とするのは絶対に取ってはいけない方法です。『試験前に新しいテキストを使い始めない』とする鉄則からも外れてしまいます。

 

今回のこてはし台中学校1・2年生の学年末試験は全体的に基本を確認する問題が多かったように思います。それだけに試験対策の方法を間違えてしまうと思った結果が出しにくかったように思います。

試験対策はその試験の性質をよく考えながら場合によっては過去問を分析した上で作戦を練ることが大切です。