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19 伸びる生徒、伸び悩む生徒

19 伸びる生徒、伸び悩む生徒

新規入会の際に『この生徒さんは伸びるな』と感じることがあります。それは入会時点での成績は全く関係ありません。たとえその時点で悲惨な成績であってもそう感じさせる生徒さんがいます。しかしそれは勘ではありません。いくつかの根拠があってのことです。

一つ目に明確な目的意識の有無が上げられます。これは志望校に限らず、将来の夢ややりたいことをさらに深く追求したいなどでも良いのです。つまり『勉強する動機』があることです。以前の生徒さんで『こんな順位だと友達に較べて恥ずかしい。せめて○○位ぐらいにはなりたい。』という生徒さんがいました。底抜けに明るい生徒さんで私や講師にも屈託のない質問をどんどんぶつけてくる生徒さんでした。この生徒さんは『こんな質問したら笑われる』という気持ちを持たずに解らないことは正直に申告でき、解るようにしたいという気持ちだけで塾に通ってくれました。これは大きく伸びることの出来る大切な要素なのではないでしょうか。
もちろんのことですが『塾でこんな質問をしたら笑われる』ような質問はありません。むしろ解らないことをそのまま持ち帰ることが良くないことだと思います。

二つ目はご家庭環境です。ご両親やお姉様お兄様は協力的か、そしてご本人はその言葉の意味を考えて助言として受け入れられるかという点です。あまりに当たり前のことですがそれが全く出来ていないご家庭も少なくありません。最近は『本人の意思を尊重して』という美名の元に大切な判断についても親御さんのお考えが全くないケースがあります。我々大人ですら間違えた判断をすることがあるのに小中学生という年代に重大な決定を委ねることは酷なのではないでしょうか。そんな時に話し合いの出来るご家庭の生徒さんは間違いなく伸びると断言できます。

三つ目は『はい!』と返事が出来る生徒さんかどうかです。学校の先生や習い事の先生に対して素直に返事が出来ない生徒さんを時折見かけます。これは塾でも同様です。こういった生徒さんは指導においてもこちらの指導通りに解こうとしない傾向があります。解法の指導をしても全く別の切り口で、むしろ難解で面倒な方法で解こうとする生徒さんがいます。愚直に言われたとおりに取り組める生徒さんはそれだけで才能だと思っています。

最後は遅刻をしないことです。時間・時刻に対して意識を持った生活は自然と正しいリズムになります。そのことだけでも成績向上に直結するのです。時間を意識できない生徒さんは一問に要する時間の無駄も目立ち、効率も上がりません。また、学校への遅刻も目立ちます。

総じて言えることですが広範な目で見守って指導していかなければ成績向上は叶わないものです。そのためにはどうしたら良いのか、試行錯誤しながら最善策を模索する毎日です。