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777 2022受験シーズンの話題2つ

777 2022受験シーズンの話題2つ

せっかくの『777章』なので少しでも明るい話題にしたかったのですが、それは次の機会にしましょう。2022年度受験についての雑感です。

 

一つ目、新型コロナウィルス感染の再拡大です。昨年秋には大幅に減少した感染が年末・年明けと同時に爆発的な拡大を見せています。私の立場ではどうしても受験を無事に迎えられるようその時期には一息付けるようにと祈念していましたが叶いませんでした。

当教室の母体校であるこてはし台小学校・こてはし台中学校でも通学とリモートの選択が可能となりました。学校からの正式な声明ではありませんが新型コロナ関連のために休んでいる方もいるようです。

罹患なされた方々、重症化せずに一刻も早い快癒を祈念しています。もはやどれだけ注意していても感染してしまう可能性があります。それだけに今後は『罹らない用心』と平行して『早く治せるよう専念できる環境』も必要なのではないかと思います。

これは受験生・非受験生の別はありません。全ての小中学生・そしてご家庭がこの厄災を回避できるよう祈念しています。

幸い、こてはし台小・こてはし台中の生徒さん、休校になった高校に通っている教室の卒業生からの話ではいずれもリモート授業が受けられるようになっているとのこと、これだけは2020年春から大きく進歩している点だと思います。

 

二つ目、大学入試共通テストの問題外部流出について。これは受験者がスマホで問題のデータ(写メ)を取り、外部の善意の人に解かせた事案です。

今回の行為に限らず、スマホを用いた試験のカンニング行為はあとを絶ちません。本来は人間の善を信じてやってはいけないことはやらない、となれば良いのですが。。。 人間の心は弱いものです。

試験のカンニング行為については有史以来ずっと続いています。中国の科挙(随時代から清時代まで行なわれた官僚登用試験、598年~1905年)でも隋の時代からカンニングに関する文献が残されています。

中国で科挙に合格できればそれだけで一族郎党は繁栄間違いなしでした。それほど魅力的な試験だからこそカンニングの手口は巧妙を極めるのでしょうが。。。 その一方でそのような官僚の管轄となる庶民や彼の部下は大迷惑です。

科挙の不正行為入試のカンニングもその場で終わるものではありません。『入試に合格出来る学力があるなら大学の高度な内容の授業にもついて行けるはず』『科挙に合格できる能力があるならこの難局を打開できる政策妙案が出せるはず』となるはずですが、そこに不正が介在すればそれは叶いません。

毎年繰り返される不正をなくすために様々な工夫がされています。しかしここにも新型コロナ感染拡大の影響があります。受験生の座席間隔を工夫することにより相互監視出来るように・・・としたものはソーシャルディスタンス確保のために叶わなかったそうです。

それなら机間巡視を徹底すれば・・・との声も聞こえますが、これは受験生から集中できないと異議を唱えられます。八方ふさがりなのかと感じます。

スマホ利用の不正行為対策なら、使わないよう呼びかけるのではなく、使えないような・使ったら試験官に通知されるようなシステムを組む方が効率的に思います。

大学受験共通テストで使用される施設は大学・高校などの施設です。講義・授業中はスマホ利用禁止となっているところも多いと思います。それなら試験日だけではなく恒常的に利用できるシステムです。

デジタル機器から知識を得ることが日常的になりましたが、それを試験の場で悪用することは論外です。しかしそれを理解していながらやってしまう人間の弱さは・・・

 

2つの事柄は受験生に少なからぬ影響を及ぼすでしょう。しかしそれに負けず、自信を持って取り組んでほしいと思います。
ガンバレ 受験生!