学校や集団指導の学習塾は教室内に同じ学年の仲間だけですが、個別指導の学習塾では違う学年が机を並べて学習する姿も珍しくありません。
私としては当たり前の光景なのですが、生徒さんにとっては非常に強い刺激を受けるようです。一年後はこんなことを求められるのか・・・、そんなことを目の当たりにすることも多いのです。
季節講習では自分が塾に来た時には既に幾許かの勉強を済ませ、そして自分が帰ったあとも授業がある、そんなふうに頑張る先輩を見ていると来年は私がボクが頑張ろうという気持ちになるそうです。
志望校についても先輩方が悩みに悩み抜く姿を後輩たちは見ています。それだけ悩み抜いた志望校だからこそ頑張れることも皮膚感覚として理解できるのではないでしょうか。
中学入学当初は入試の仕組みなど知らなかった生徒さんが先輩方の姿を見て『内申点のために次の定期試験は・・・』と取り組んでいます。そしてその姿を更に後輩の生徒さんが見て刺激を受けています。
実際に私が口で説明するより先輩方の姿を見せる方がよっぽど効果があるようです。塾として体裁はあまり良くないかも知れませんが、これこそ本音の進路指導です。
そして幸いなことにこの教室の生徒さんは一律に後輩に優しく接してくれます。だからこそそんな先輩の姿に憧れて『あの先輩のように・・・!』とがんばれるのではないでしょうか。