学習塾仲間で話をする機会も昨今の世情から電話やzoom・LINEが増えました。顔を合わせて話が出来ないことに淋しさは感じますが、仲間がいることに幾許かの安堵感を見つけられます。
他愛のない雑談で終わることもあるのですが、業界の仲間として情報交換をすることも多くあります。受験情報や教室運営のノウハウなどが話題になりやすいようです。
そんな中、『生徒を注意するかどうか』が話題になりました。この話題については学習塾業界でも議論が真っ二つに分かれるところです。興味深い観点も数多く出ています。
それではそれぞれの主張と論拠について挙げていきましょう。
その1 その場その場で注意する 忘れ物や宿題の未提出などはその場その場で厳格に対応し、次回以降の改善を求めます。
その2 毎回の注意はしないが折を見て注意する 忘れ物や宿題未提出が続くようなら注意しますが単発の場合は一声掛ける程度に留めて大目に見ます。
その3 他の生徒さんに迷惑がかかること(授業中の大声・笑い声など)は注意するが忘れ物などは看過する 要は他の生徒さんに迷惑がかからなければ良い、と言うスタンスです。
その4 注意する・諫めるなどは一切しない 『生徒様はお客様』のスタンスを取っている塾で教材などを一切持ってこなくても授業中に大声で笑い合っていても注意しないという考えです。
つまりこれは『注意したことによって起こるクレームや退塾』の回避が目的か、『注意しないことによって今後伸びるであろう成績が伸びなくなること』を回避することが目的かに分かれるように思います。
私は・・・可能性一杯までその生徒さんを伸ばしたいと思っています。しかしその一方で楽しい雰囲気(難しい表現ですが・・・)で教室運営をしたいと思っています。
そんな根拠でLS WILLは『その2』の方針かな・・・。叱ることもありますが多くの生徒さんや保護者様は理解して下さっています。全ての生徒さん・保護者様、とは行かないようですが。。。
しかし、ご理解頂けないケースは致し方ないものと考えています。もちろん私自身の力不足から来るものですが、教室の示す方向とは異なる価値観をお持ちのご家庭があることも然るべきと思っています。
ただ、先日本当に驚いたことがありました。ある生徒さん、宿題を連続してやってこなかったので注意されたことがありました。その生徒さんが帰宅した後、ほかの生徒さんが私にこっそりと耳打ちしてきました。
『センセー、疲れてるよ』『ホントーは怒りたくないんでしょ!?』
生徒さんは、いや、純粋な小中学生の皆さんは本質を見ているのですね。注意された生徒さんにもそれが伝わっているように願いました。