1月も半ばを過ぎて併願の私立高校受験を終えた公立高校第一志望の受験生はそろそろ焦り出す時期です。しかしここで焦って無理な学習計画を立てたりあれもこれもと余計なところにまで手を広げすぎることは感心できません。
まず心してほしいことは『入試に満点は求めないこと』です。誰もが知っていることですが、入試は合格ラインを超える得点があればそれでいいのです。欲張りすぎてはいけません。
よく『入試直前に新しいテキストを買ってはいけない』と言われます。化石化するほど昔から言われていることですが、焦りからそれをしてしまう受験生があとを絶たないのも事実です。
この時期になれば大体の受験生は中学3年間の学習は終わっています。その後やることがなくなってしまう(これが焦りを生む一因でもありますが)ように錯覚しがちです。でも・・・やるべき事はたくさんあります。
例えば中1の頃に習った顕微鏡の扱い方、今でも説明できますか? また、地図記号もすらすら出てきますか? 結構な割合で軽視している人が多い範囲ですが、そこで貰える点数も難問で貰える点数も同じ重さです!
少しでも不安があるなら中1・中2の内容、理科社会の一問一答だけでもいいので見直すと絶大な効果があります。『あれっ!?』がない受験生はいないと思います。直前までやっても良い内容だと思います。
もう一つ、数学の文章題もきちんと見直しておきましょう。特に方程式の文章題は見直す価値があります。速さや割合を絡めた連立方程式などは少しやらないとちょっと厳しいかも。それなら例え3~5問程度でも確認しておきましょう。
この時期の学習は学習範囲が一通り終わっているのであまり考え込んでは時間の無駄です。手応えのある問題でも手が止まってしまったら解説を確認して解法を見るようにしましょう。
従って一問一答や漢字・単語などの学習は手が止まったら潔く解答を見る習慣を付けましょう。直前期の学習には効率、特に時間効率が求められるのです。
多くの受験生は夏期講習と同じような学習スタイルで冬期講習・直前講習に臨みがちです。しかし時節に合わせて勉強の進め方を変えることも非常に大切なことだと思うのです。
ガンバレ 受験生!