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762 目指すべき高みは!? ~2022年年頭に当たって~

762 目指すべき高みは!? ~2022年年頭に当たって~

新年明けましておめでとうございます
2022年が皆様にとって幸多き年となりますよう祈念しております。
新春に当たり、昨年の総括と年初の抱負を含めた話を進めたいと思います。

 

2021年も新型コロナウィスル感染拡大とその対策に追われた一年でした。教室運営において安全な運営は何にも勝るものです。当教室に通う全ての生徒さんや保護者様、関係各位のご協力に深く感謝しております。

その一方で教務的な面ではどうだったのか。年始休校はそれらをいろいろと考えるいい時間となりました。

生徒さんそれぞれが掲げた目標は現時点で全て達成できています。しかし・・・それは適正な目標だったのかと考えると些か低くなかったか、そのようにも感じています。

つまり、2022年1月時点で『今年の目標はほぼ達成できる見込み』では残りの数ヶ月をどのように過ごさせるべきでしょうか。それならもう一段高い目標を掲げて貰うべきだったのでは・・・

一方では生徒さんに成功体験をさせることが一番大切なことです。つまり失敗させない目標設定が求められます。高すぎる目標は生徒さんのやる気を削ぐものとなります。

最終的には適正だったかどうか、こんな曖昧な言葉で評価しなくてはならないことは非常に不本意です。しかし今年は一様に低かったのではないかと思っています。

 

先日、とある塾から客員授業依頼を受け、講演してきました。その塾はいわゆる選抜方式で入塾させ、成績順にクラスを切り分ける方式をとった集団塾です。正直なところ、私の意としない方針の塾です。

しかし、クラス全員が県立トップ校を目指す集団とはどのような集団か興味があった私はその解明をするために客員授業の依頼を受けました。

高度な内容を盛り込んだ授業構成にしたところ、予想通り2~3割の生徒さんのおでこには『?』と書いてあったような・・・ しかしそれは予定通りで授業終了時には全員がスッキリとした顔をしていました。

その授業授業終了後に驚いたことが幾つかあります。

一つ目は質問。授業が約85分だったのですが、授業後の質問対応でも60分ほどを要しました。これは授業内容の質問が約1~2割、残りは授業で扱わなかった単元でした。自分にとって理解できるチャンスと思ったらどんなチャンスでも食らいつく、と言う姿勢でした。

二つ目は目標設定。正直なところ、この志望校はかなり厳しいのでは・・・と言う生徒さんも少なくありませんでした。しかし、そこの塾頭先生は『それに向かって重ねる努力が大切』と仰っていました。

ハッとしました。私にはその度胸がなかったのです。また、生徒さんをそれだけ信じることが出来ていませんでした。信じればこそのチャレンジなのです。

最後は雰囲気。授業が始まる前と授業中では全く雰囲気が違っていました。授業前は悪く言えばダラダラとした感じの生徒さんが授業が始まると共にピシッ、そして授業が終わるとまたフニャッとしたのでした。

しかし、そうしないと生徒さんは持ちません。学校でピシッと、塾でもピシッと。それではどこで息を抜けば良いのでしょうか。そう考えれば合点がいきます。

私もその考え方に近いのですが、授業中にあまりピシッとすることは求めません。リラックスすることによって解ける問題もあるからです。反面、緊張感は欠如してしまいますが。。。

この点は一長一短です。教室管理者の考え方・持っている雰囲気にもよるのではないかと思います。そちらの塾頭先生は非常にメリハリの利いた方なのでそんな形を取っているのではないでしょうか。

いろいろ考える機会となり、良い勉強になりました。

 

2022年も生徒さんにとっての理想の教室像を追求し、それを形に変えられる努力をしていきたいと思います。2022年も宜しくお願い致します。