757章で中学1・2年生にこの冬休みの学習ポイントを挙げたところ、小学生の学習ポイントも挙げてほしいとのご要望を頂きました。本当にありがたいことと感謝しています。
小欄も本章で759章、話題も一通り出尽くしています。タイムリーな時事ネタについてはその折々触れていきますが本質的なことは繰り返しとなっています。そのような中で『こんな話題で・・・!』というご要望があると本当に助かります。
もうじき学年のまとめをすることも踏まえ、冬休みに小学生がすべき学習は算数・国語の二本柱で考えましょう。
算数です。算数はまず計算です。当該学年の計算がきちんと理解できていることは最低条件となります。特に小数・分数の計算があやふやでは新学年に進級した際に勉強が全く解らなくなる可能性もあります。ここできちんと手を打ちましょう。
また、計算は正確さ・速さの両輪で考えましょう。いくら正確でも設定時間以上かかるようなら対策をしておく必要があります。
また、正確さに問題があると『解き方は正しいのに計算が・・・』でバツとなり、算数嫌いの原因となりかねません。これも計算手法のどこに原因があるのかを究明して早々に対策を取ることが大切です。
また、小学5年生については文章題対策を行なうことも必要です。今回の教科書改訂で『速さ・距離・時間』が小6から移動しています。他にも『割合』『単位量あたりの大きさ』など面倒な単元が・・・
文章題単元については本当に厄介なので出来れば塾などで確認を含めて完成させることをお勧めします。冬期講習などを活用すれば良いのではないでしょうか。
脅すわけではないのですが、これらの文章題が出来ないと中学生になってから本当に大変です。方程式の文章題や関数の文章題では中1から中3までこれらの発展系問題がずっと出続けます。その基礎部分が厳しくなると。。。
脅すわけではないと言いながら脅すような内容となりましたが、これらの単元を得意とする生徒さんもいるのです。つまり解くためのコツを掴めているかどうか。これは小学生の自力学習では少し厳しいかも知れません。それなら短期間でも塾を活用する方が賢策です。
続いて国語です。国語は読むことや言葉の知識もさることながら、この時期は書くことにもチャレンジしてほしいと思います。求められた形で作文を仕上げる力を磨きましょう。
現状では学校で作文をやることが減っています。それは授業時間の制約や学校教員の負担軽減などいろいろな要素が絡み合っています。しかし、それで小学生の作文力が低下して良い理由にはなりません。
しかし、いきなり作文を指示しても半数以上の生徒さんは何分待っても書き始めません。書き方を知らないのです。それならその準備のための読解を行なう必要があります。
作文の下準備と銘打って実施する読解は一般的な読解演習より少し偏った内容になります。つまり、内容よりも構成や骨組みに重点を置いた読解を行なうのです。
こうやって考えると学校が終わってから通う塾での学習では時間的に足りません。だからこそ冬休みのように時間をまとめて取れる時期を狙ってやりたいと思っているのです。
もちろん、中学受験をご検討であればさらに取り組まなくてはならないことが付加されます。早取り学習も加速させたいところです。その上で4科受験であれば理科社会の学習にも目を配らなくてはなりません。
小6の中学受験生にはもう何も言うべき時期ではありません。体調管理を万全にしてやりきることだけを考えてほしいと思います。
公立中学進学準備を行なう小6生に向けてもいろいろと書きたかったのですが、あまりに長くなってしまうので次章にてご参照下さい。