前章をホームページに掲載したところ、早々に反響を頂きました。小欄を楽しみに(?)して下さっているとのことで本当にありがたく感謝しています。
算数の勉強法は比較的多く目にします。頂いたお声の中に『それではもう一つの柱である国語は?』との一文がありました。伺うところによると中学受験を目指しているそうです。それでは列挙していきましょう。
国語のスタートは言語事項です。漢字・熟語は日々の積み重ねの上に成り立ちます。そして受験当日、試験直前まで伸ばせる力の一つです。これは中学受験に限りません。
ある程度勉強が進んだお子さんにおいては漢字・熟語、ことわざや故事成語などは隙間時間や勉強のウォームアップなどに実施してほしいものです。言語事項だけで1時間!? これは非常に非効率的です。
読解問題は従来より述べておりますが、問題文をきちんと仕分けして演習することが大切です。説明文なら説明文の、物語文なら物語文の特有な問題があり、それに即した解法があります。そこから外れた解き方は。。。
中学生・高校生でも時折目にするのですが、説明文(論説文や評論等まで含め)を読んでいるのにあたかも物語文・小説文のように解き進める生徒さんが時折います。ウ~ン・・・
説明文であれば段落ごとに書かれている内容を意識し、どのような論旨で話が進んでいるのかを念頭に置きながら読み進めなくてはなりません。
物語文であれば時系列・場面・登場人物などの変化に意識を置いて解き進めるべきです。それらがごちゃごちゃになってしまえば正答はかなり苦しくなりますよね!?
細かいテクニックで問題種別(選択肢問題・傍線問題・空欄補充など)を見極めながら解き進める習慣も必要になります。つまり、何となくぼんやりと解く癖は早々に改善すべきですね!
これも繰り返し述べていることですが、国語は論理的に解答を導き出さなくてはなりません。従って感性で答えるものは一切ないのです。それならその論理をいち早く習得できれば有利ではありませんか?
中学受験・高校受験で習得できた国語読解の技術は大学入試に至るまで活用していくことが出来ます。言い換えれば大学入試になってそのテクニックの存在に気付くのか、中学入試・高校入試の段階で身につけてあるのかでは大きな違いが生まれます。