寒さが日増しに厳しくなる頃、中学三年生の受験生諸君の顔つきも少し逞しくなったような。。。でも、話をするとまだまだあどけなさも残っていて少なからずホッとします。
そんな頃合いで中学校の面接練習が始まります。これ、中学三年生には相当なプレッシャーになっているようです。その際の虎の巻を手に入れようと生徒さんからいろいろな質問が来ます。しかし、その話はまだ少し早いかな!?
そうは言っても生徒さんも気になるようです。『中学校の面接練習って本当に緊張するよね!?』『普段話したことのある先生方でもあんな雰囲気になったら言いたいことも言えない!』
まぁ、言いたいことはよく解ります。緊張しますよね!? そんな中で正しい手順・所作を守るのは大変なことです。しかしそれは中学校の先生も十分にご存じです。
よくある失敗談は『一つ間違えたことが尾を引き、最後までグズグズだった』という話。これ、本番でも聞く話ですが、圧倒的に面接練習で起こりがちなようです。
練習では言いたいことを伝えることより正しいルーティンをなぞることが優先されてしまいます。それに起因するのではないでしょうか。
よく耳にする面接あるある、『椅子の左側(右側)に立って礼をする』『面接官の目を見ずにのど元を見るようにする』『質問をオウム返しにする』などあります。
しかし、本番でこれをしなかったから減点とはなりません。これらをきちんと守れた生徒さんにはちょっと残念な話なのですが、採点のポイントはそこではないのです。
そこで今一度受験予定校の募集要項を確認して下さい。そこにヒントは隠されています。意欲的な生徒がほしい学校、きちんとした服装の生徒がほしい学校、それぞれ各校の個性が垣間見られます。
とは言え、中には所作に対して評価する学校もあります。某女子校では面接評点の中で『所作・動作』が点数化されている学校もあります。まぁ、これは極めて例外的と言えるのですが。。。
多くの高校受験・中学受験における面接は『意欲・明朗さ・きちんとした服装』を見る学校が殆どです。従って細かい所作にあまり気を取られすぎてしまうと却ってマイナスになってしまいます。
多少言い淀んでしまっても席に着くまでにいつものルーティンが辿れなくても減点になる心配は不要です。それよりどうやって『私はボクは、この学校に入りたい!』という気持ちを伝えるかが重要なのです。