なんとも大仰なタイトルですが・・・ 現在は時代の変わり目にあるようです。21世紀を迎えて間もないと思っていたのにもう1/5が既に過ぎました。世界規模のパンデミックも起こりました。
旧来の価値観がことごとく更新され、それに変わるものも数多く林立する世の中となりました。我々学習塾業界でも同じです。これまで存在した『普通』がなくなってきたように思います。
小中学生の様子を見ていても明らかです。生徒さんの学習到達度を分布図にすると明らかな二極化が見られます。点数の取れる生徒さん、非常に厳しい中で戦う生徒さんの二択、これが現実です。
解りやすく点数化してお伝えすると『95点以上取れる生徒さん』と『30~40点平均で推移する生徒さん』の二分化が顕著です。平均点、70点前後の生徒さんは今や稀少な存在です。
そうなってくると学校の授業はどちらかにシフトし、他方を切り捨てなくてはならない、これは集団授業の宿命です。学校としても定められた範囲・単元を年度内に完成させることを考えると。。。
従来、学校の役割・狙いは『落ちこぼれを出さない』ことでした。とは言っても私自身が落ちこぼれだったような。。。しかし、そんな中でも手を差し伸べてくれた先生はたくさんいました。いや、殆どの先生が気にかけてくれたように思います。
しかし、現状の到達度分布では先生方も手を差し伸べきれないのが現実です。そうなると自らの手で何とかしなくてはならない、それしか手段がありません。
先程の総理大臣は『自助・共助・公助』と演説しました。しかし現実的には公助は期待できません。それなら自助を、それも先手を打って行なわなくてはならない時代となりました。
こんなことを考えていたら中3受験生の生徒さんから『センセーの進路指導を受けられてホントに良かったよ!』と言ってくれました。
当教室では従来より可能な限り前倒しで私立高校併願の摺り合わせを行ないます。これはそれに協力して下さる私立高校入試広報ご担当の先生方から得られるご尽力によるものなのですが。。。
『中学校では未だに併願を決められなくて半泣きになっている子がいたよ!』とのことでした。想像して下さい。お子さんをそのような目に遭わせたいですか? 私は当教室の生徒さんにそのような辛い思いをさせたくありません。
半泣きになっていたお子さん、事情を漏れ聞くところによるとご家庭のお考えで学習塾(自助)には通っていないとのこと。頼るは学校(公助)だけとなるのですが、それが機能していないのは残念です。
そんな話を聞いて尚更に正しい運営・望まれる運営をと襟を正した昨今です。