毎年年末、特に12月に入るとどこの学習塾でも大忙しです。冬期講習の運営準備に加えて受験が佳境を迎え、私立高校との折衝や私立中学受験スタートに伴うフォロー業務、そして大学受験は指定校が大詰めです。
一年の中でも一番の繁忙期、そして生徒さんのメンタルケアや体調管理も重要になります。こんな時期になると思い出す言葉があります。
これは学習塾業界に参入して初めての冬を迎える時、先輩社員が心得として教えてくれました。
忙中閑あり
本来の意味は『いくら多忙であっても隙間に暇な時間はある』という意味ですが、その先輩は『忙しい時こそ心静かに出来る隙間時間を作れ!』と指導して下さったのでした。
いくら忙しいと行っても生徒さんの顔を見ることが出来ないほど忙しい訳ではありません。それなら心静かに俯瞰で見るくらいの余裕を持てるはずです。
学習塾の仕事は人対人の仕事、そして生徒さんの将来を預かる仕事です。機械的に流れ作業で物事を片付けぬよう自戒させてくれた言葉です。
また、余談ですが。。。
冬期講習と夏期講習の前は私自身が大切にしている行事があります。それは年賀状・暑中見舞いの発送です。
当教室で受験まで必死に頑張ってくれた卒業生に向けて年2回葉書を出しています。本来であればそれぞれに手書きの内容で送りたいのですがなかなか時間が取れず印刷して送っています。しかし名前を見ながら昔頑張ってくれた姿を思い起こしているのですよ!
しかし、それを受け取った先輩方は私の講習前の様子をよく知っているためか中には近況を記した返事をくれたり電話をしてくれます。ありがたいですね。
ひとり1枚送っているため、中には2枚3枚届くご家庭があります。兄弟姉妹で仲良く通ってくれたご家庭、お兄さんお姉さんのあとに弟くん妹さんと順繰りにお預け下さったご家庭など様々です。
学習塾は基本的に在学中だけのお付合いです。しかしそのような形でお付合いを続けられるのはありがたいことと思っています。