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744 読解の方法 ~テクニック!~

744 読解の方法 ~テクニック!~

前章で国語の読解について述べました。実は論述している間に当教室で初めて国語の授業を受ける生徒さんの共通点についても思い浮かべていました。

多くの生徒さん、いや、ほぼ全ての生徒さんは読解を最初から順に読んでいます。そして本文を読み終えて注釈を見る、そして問題に取りかかります。でも・・・効率を考えると・・・

ここで勘違いしてほしくない点は本文を読むことが効率を妨げている訳ではない点です。問題は読む順です。一番最初に読むべきは本文ではないことなのです。

では最初に読むべき箇所はどこでしょうか。答は『出典』と『注釈』です。出典や著者が解ればそれだけ背景が理解しやすくなることがあります。注釈を頭に入れておけば解らない言葉に詰まることもありません。

特に古文では威力を発揮します。古文は出典・著者が解るとどんな物語なのか、時代背景はどうかなどが解ることがあります。それを理解した上で読むのと何もない状態で読むのでは大きな差が出来ます。

 

また、正誤問題(多くは4肢選択で出題されます)は定番問題ですが正答率が上がらない問題でもあります。これは読解方法の奥義に近いものですがさわりだけお話ししましょう。

予め正誤問題が出ていることが解ればそこだけは先に選択肢を読んでら本文を読むことで解決する場合が多いと思います。その際きちんと文末まで読むことが大切です。安易に答を見つけようとすると出題者の思うツボです。

 

さらに上述していますが、本文を読まずに問題を解く方法も実はありますが、中学受験・高校受験ではお勧めできません。一部の大学入試などで無用に長い本文があって・・・のような問題には適しますが、中学受験・高校受験においては試験時間と問題量を逆算すればそのようなテクニックはほぼ不要です。

蛇足ながら本文はしっかりと読み込むことが大切です。